【2025年最新】じゃがいも価格の推移と地域差|高騰の原因とは?

じゃがいも



じゃがいもの全国平均価格は312.2円/kgと高騰し、全都市で前年同月比大幅上昇が確認された。都市ごとの価格差は流通距離や供給源により異なり、高松や金沢では特に高値を示す。今後も供給不安や気象変動を背景に高止まり傾向が続く可能性がある。

じゃがいもの卸売り市場価格

じゃがいもの高い順

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 高松市 金沢市 名古屋市 北九州市 仙台市 横浜市 大阪市 東京都 福岡市 広島市
最新値[円/kg] 312.2 359.7 349 344 343.3 341.7 334.3 319.7 318.7 318.3 309.3
前月比[%] +26.18 +26.79 +45.42 +28.36 +18.66 +46.64 +26.01 +27.53 +33.71 +28.53 +15.42
前年同月比[%] +66.21 +58.21 +92.11 +72.28 +71.67 +73.73 +70.58 +76.29 +80.72 +51.82 +36.87

じゃがいもの安い順

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 札幌市 沖縄県 京都市 主要市場 広島市 福岡市 東京都 大阪市 横浜市 仙台市
最新値[円/kg] 314.8 156 301.7 303 308.3 309.3 318.3 318.7 319.7 334.3 341.7
前月比[%] +26.7 +18.18 -0.218 +34.27 +31.58 +15.42 +28.53 +33.71 +27.53 +26.01 +46.64
前年同月比[%] +66.55 +38.88 +69.79 +70.22 +68.18 +36.87 +51.82 +80.72 +76.29 +70.58 +73.73

 

じゃがいもの推移

じゃがいもの市場価格
じゃがいもの市場価格

最新の価格データ

最新データ

 

その他のデータとグラフ

 

じゃがいもの価格についての推移と展望

じゃがいもは家庭用から加工用まで幅広い用途があり、野菜の中でも重要な基礎食材です。しかし近年は気象変動や物流問題、燃料費の高騰などを背景に、その価格も安定を欠く状況が続いています。


全国平均価格の推移と最近の急騰

2008年からの長期データをもとにすると、価格は概ね250〜300円/kgの範囲で推移してきましたが、2025年4月には312.2円/kgと高値圏に達しています。前月比で+26.18%という急騰は、近年では異例の伸びであり、複数の要因が重なっていると考えられます。

  • 天候不順による不作(例:北海道の霜被害)

  • 農業資材・燃料の高騰

  • 人手不足と生産規模の縮小


都市別の価格差に見る流通と需給の構造

同じ国内でも、都市別に価格差が大きく見られます。

高値圏の都市(高松市・金沢市・名古屋市)

  • 高松市(359.7円/kg)金沢市(349円/kg):地方でありながら高値である理由には、輸送コストや取扱量の少なさが影響しています。特に四国・北陸地域では北海道産の流通に頼る面が強く、価格は上がりやすい傾向にあります。

中位圏の都市(東京・大阪・福岡など)

  • 東京都(318.7円/kg)大阪市(319.7円/kg)福岡市(318.3円/kg):大都市圏では物流網が整っており、競争も激しいため、価格は比較的安定しています。

低価格の都市(札幌市・沖縄県・京都市)

  • 札幌市(156円/kg):北海道産が中心となるため、地元供給が豊富で非常に安価。

  • 沖縄県(301.7円/kg):輸送コストの高さはあるものの、現地消費が限定的であり価格は全国平均を下回っています。

  • 京都市(303円/kg):近畿圏の物流の恩恵を受けつつ、取引のバランスが保たれています。


前年同月比から見る「異常な価格上昇」

前年同月比でみると、すべての都市で大幅な価格上昇が起きています。

  • 最高は金沢市 +92.11%、続いて東京都 +80.72%

  • 札幌市ですら+38.88%

これは、一時的な不作に加え、構造的な農業問題(高齢化、後継者不足)が背景にあります。供給力の減退が価格に反映されており、単なる一過性の上昇とは言い切れません。


今後の見通しと懸念点

短期的な見通し

  • 初夏に向けて九州や関東産が出始めると一部価格は落ち着く可能性あり。

  • ただし物流コストの高止まりが価格の底を支えるため、急落は見込みづらい。

中長期的な懸念

  • 北海道頼みの生産構造が限界を迎えており、他地域での生産強化が求められる。

  • 異常気象の常態化がさらに不安定さを加速。

  • 加工・業務用需要が回復すれば、再び供給圧迫のリスクも。

 

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