しらす干し100gの価格推移と地域差|小売価格の今後を徹底解説

加工食品

しらす干し100gの全国平均は665.2円で、大阪や伊丹など近畿圏が高値。長野では前年比+29%の急騰。海水温上昇による不漁や加工・物流コストの増加が価格を押し上げ、特に内陸部では輸送費が価格に直結している。今後も高値傾向が続く可能性がある。

都市別のしらす干し100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均666.5-0.799
1大阪867+0.231
2伊丹855+3.511
3富山854+6.087
4甲府848+6.399
5長野845+27.45
6西宮827+2.099
7八王子821-3.298
8小山806+4.675
9旭川802-7.71
10鳥取791
11熊谷791-1.739
12佐世保770+19.38
13東京都区部767-4.483
14日立764+1.731
15福岡759-3.924
16富士758-31.59
17さいたま752+10.91
18北九州751+4.451
19大分743+23.22
20神戸738-4.28
21那覇737+7.591
22前橋737-8.787
23函館737
24松本735+2.51
25京都734+0.41
26盛岡729+11.47
27千葉725+2.837
28722+3.736
29東大阪716+21.15
30新潟712+10.56
31長崎711-7.902
32松江708-13.45
33秋田703+23.99
34金沢697-3.729
35広島695+4.669
36宇部688+30.3
37宇都宮686-3.38
38青森684-9.524
39川崎684-2.146
40岡山678-7.629
41長岡669-1.327
42横浜661+7.48
43徳島657+1.077
44浦安651-8.824
45松山649-1.067
46札幌645-16.23
47高知638+5.281
48府中638-15.27
49立川637-15.18
50枚方634
51山口631
52佐賀631-14.03
53仙台631-2.322
54松阪613-0.487
55今治613+11.86
56福井610+1.329
57熊本608+5.923
58静岡599+8.909
59名古屋599-0.167
60姫路594-13.79
61岐阜591+30.75
62奈良589
63和歌山587-6.08
64浜松585-3.941
65郡山580+16.23
66高松575-4.326
67川口568-1.56
68福島562+5.047
69554
70豊橋549
71山形542+12.45
72福山541+6.706
73所沢510+6.25
74相模原507-9.626
75鹿児島500-18.57
76藤沢498
77498-16.02
78大津497-20.48
79水戸494+3.347
80八戸493+2.07
81宮崎433-24.04
しらす干し100g

詳細なデータとグラフ

しらす干しの小売価格の相場と推移

2025年5月時点での「しらす干し100g」の全国平均価格は665.2円です。これは魚介類の中でも高価格帯に位置し、家庭の副菜として親しまれつつも、年々コスト負担が増している食品といえます。

中でも価格が高い都市は以下のとおりです:

  • 大阪:867円

  • 伊丹:855円

  • 長野:848円

  • 富山:832円

  • 西宮:827円

  • 8王子:821円

  • 小山:806円

西日本(特に近畿・北陸)や、内陸部である長野などで高値を記録している点が特徴です。


前年同月比から見る価格変動

しらす干しは、2025年5月時点では全国平均で前年同月比-1.139%と微減傾向にありますが、都市別に見ると大きくばらついています:

  • 長野:+29.66%

  • 佐世保:+13.11%

  • 伊丹:+8.917%

  • 富山:+3.354%

1方で下落傾向の都市もあり、

  • 旭川:-4.97%

  • 8王子:-3.298%

などでは明確に価格が下がっています。

このように、地域によって供給状況や流通事情に違いがあり、価格動向に差が生まれています。


都市別価格の特徴と背景

大阪・伊丹・西宮などの近畿圏

近畿地方は、しらすの主要産地である和歌山・兵庫南部に近いことから消費が盛んです。そのため需要が高く、鮮度重視の高級しらすが流通しやすいため、価格が高止まりしています。

長野・小山などの内陸部

海から距離のある長野では、輸送コストや流通経路の制約が価格に影響しており、2025年5月の前年比+29.66%という大幅な上昇も、物流のひっ迫や燃料費の高騰が背景にあると考えられます。

富山・旭川などの地方都市

富山や旭川では、地元漁業の影響力が限定的であり、主に関西・4国などからのしらす干しに依存しているため、価格が高めに設定される傾向があります。1方で旭川では価格が下落しており、需要の落ち込みや流通経路の変化が影響している可能性もあります。


価格高騰・下落の要因分析

漁獲量の減少

しらすは漁獲可能期間が限られており、近年の海水温上昇や黒潮の蛇行により、不漁が続く年も多くなっています。特に春漁・秋漁の失敗は価格に直結します。

加工コストと物流費

しらす干しは鮮度が命であるため、迅速な加工・冷蔵流通が必要です。そのため、エネルギー価格や人件費の上昇が価格に大きく反映されます。

地域別の嗜好と需要の違い

大阪や伊丹では日常食としての需要が高い1方で、地方や内陸部では贈答品・高級食材として扱われるケースが多く、同じ商品でも価格設定が異なります。


今後の見通しと消費の変化

今後もしらす干しの価格は、以下の要因によって不安定な推移を続ける可能性があります:

  • 水産資源管理の強化による漁獲制限

  • 気候変動による長期的不漁

  • 輸送コストの高止まり

  • 若年層の魚離れと高齢層の安定需要

また、しらすの使い道がおにぎり・サラダ・離乳食・健康食など多様化していることから、安定供給を目指す民間企業の冷凍加工品・冷蔵パックの普及が今後の価格安定に寄与する可能性もあります。

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