2016年から2025年3月にかけて、日本のしょうが焼き定食の平均価格は上昇傾向にあり、最新の平均は1,024円。都市ごとに価格差があり、宮崎や福井などが高く、広島や千葉などが低いが、低価格地域でも前年比で大幅な上昇が見られる。価格高騰の背景には原材料費や人件費の上昇、円安などがあり、飲食店は価格転嫁と顧客満足の両立に苦慮している。
惣菜・外食の都市別小売価格
しょうが焼き定食の高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 宮崎 | 福井 | 盛岡 | 松山 | 山形 | 仙台 | 長野 | 鳥取 | 横浜 | 長崎 |
最新値[円] | 1024 | 1570 | 1527 | 1333 | 1193 | 1167 | 1163 | 1150 | 1143 | 1137 | 1093 |
平均比[%] | 100 | 153.3 | 149.1 | 130.1 | 116.5 | 113.9 | 113.5 | 112.3 | 111.6 | 111 | 106.7 |
前年月同比[%] | 5.274 | 10.02 | 6.263 | 8.11 | 5.856 | 7.36 | 10.45 | 4.545 | 2.973 | 1.791 | 4.394 |
しょうが焼き定食の低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 広島 | 千葉 | 山口 | 新潟 | 大阪 | 東京都区部 | 青森 | 高知 | 神戸 | 松江 |
最新値[円] | 1024 | 793 | 800 | 856 | 856 | 863 | 871 | 893 | 893 | 912 | 917 |
平均比[%] | 100 | 77.41 | 78.09 | 83.56 | 83.56 | 84.24 | 85.02 | 87.17 | 87.17 | 89.03 | 89.51 |
前年月同比[%] | 5.274 | 7.891 | 8.108 | 4.902 | 6.6 | 2.494 | 4.187 | 5.931 | 1.824 | -6.173 | 5.767 |
これまでの外食・定食の推移


詳細なデータとグラフ
しょうが焼き定食の現状と今後
2025年3月時点でのしょうが焼き定食の全国平均価格は1,024円に達しています。2016年当初と比較すると、長期的に見て価格は明確に上昇傾向にあり、1000円台を超える地域も一般化しつつあります。これは他の定食類と同様、日本全国の外食価格全体がインフレ傾向にあることを示しています。
価格の高い地域とその特徴
価格が高い上位10都市には、宮崎(1,570円)、福井(1,527円)、盛岡(1,333円)などが並びます。特に宮崎は全国で最も高く、前年同月比で10.02%もの上昇率を記録しています。
これらの地域では、以下のような要因が影響している可能性があります:
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食材の地元調達コストが高い
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外食チェーンが少なく、個人経営店中心で価格が高止まり
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労働力不足による人件費上昇
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観光地需要や地産地消志向による価格上乗せ
価格の低い地域とその背景
対照的に、しょうが焼き定食の価格が最も安い地域は広島(793円)、千葉(800円)、山口・新潟(856円)などで、広島と千葉に至っては800円を下回っています。
しかし、これらの地域は前年同月比で約77〜89%の急激な価格上昇が見られており、底値に近い価格帯であっても、インフレ圧力が明確に現れているといえます。
都市別の価格上昇率の比較と傾向
価格上昇率では、上位に入らなかった東京都区部(871円、前年比+85.02%)や神戸(912円、+89.03%)、松江(917円、+89.51%)などが非常に高い伸び率を示しています。価格が依然として安価な地域でも、急速な価格転換が進んでいる点が注目されます。
価格高騰の主な要因
しょうが焼き定食の価格上昇は、以下の要素によって支えられています:
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原材料費の高騰(特に豚肉、タマネギ、米などの主要食材)
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人件費の上昇(最低賃金の引き上げ、飲食業界の人手不足)
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エネルギーコストの増加(調理・店舗運営にかかる光熱費)
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物流費の上昇(地方への配送コストが上昇)
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円安の影響(輸入原材料のコスト増)
今後の見通しと消費者への影響
今後も価格は上昇傾向を続ける可能性が高く、特に低価格帯の地域でも1,000円を超える価格帯が一般化する見込みです。消費者にとっては、外食の頻度や店の選び方に影響を与える要因となり得ます。一方で、飲食店側には品質維持と価格設定のバランスが求められ、経営努力が不可欠となります。
まとめ:しょうが焼き定食は日本の定食文化の中でも親しまれている料理のひとつですが、全国的に価格は上昇し、地域間の格差も広がっています。今後も物価上昇の波を受けて、外食産業と消費者双方が価格に対する意識を高める必要があるといえるでしょう。
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