しめじ支出ランキング:山形・秋田・盛岡が高額化、東北で消費増

果菜・キノコ

2025年4月時点におけるしめじの全国平均支出は160円。支出が最も高いのは山形市(219円)で、盛岡市や福井市も前年同月比50%前後の急増を記録。購入頻度では長崎市や福井市、静岡市が高く、月1.5回を超える利用が見られます。特に北陸や東北では地場産キノコの活用や家庭料理での活用頻度の高さが背景にあります。全体的に価格上昇と購入頻度の両方が増加しており、家庭でのキノコ需要の広がりが見て取れます。

しめじの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国147100+2.797
1長野市216146.9-11.84
2京都市207140.8+41.78
3長崎市198134.7+30.26
4さいたま市192130.6+48.84
5高松市189128.6+35
6奈良市188127.9+40.3
7水戸市179121.8+26.95
8静岡市177120.4+19.59
9秋田市176119.7+10.69
10徳島市174118.4+10.13
11福井市171116.3+55.45
12山口市166112.9-11.23
13東京都区部160108.8+24.03
14岡山市157106.8+27.64
15盛岡市156106.1-2.5
16浜松市155105.4-10.92
17富山市155105.4-9.357
18鹿児島市154104.8-8.876
19松江市153104.1-7.831
20大分市152103.4+17.83
21津市150102-0.662
22鳥取市147100-20.97
23仙台市147100-6.369
24宮崎市14497.96+13.39
25福島市14296.6+3.65
26川崎市14296.6+2.158
27相模原市14195.92+0.714
28横浜市14195.92+20.51
29松山市14095.24-28.57
30山形市13994.56-7.947
31神戸市13692.52+3.817
32新潟市13692.52-15
33甲府市13591.84+10.66
34大津市13591.84-6.897
35青森市13491.16+26.42
36前橋市13289.8-2.941
37熊本市13189.12-18.13
38宇都宮市13189.12-10.88
39那覇市13088.44-6.475
40大阪市13088.44+8.333
41広島市12887.07-7.914
42福岡市12685.71-13.7
43札幌市12685.71-32.62
44北九州市12282.99-10.29
45佐賀市12282.99-2.4
46高知市12081.63+26.32
47千葉市11880.27+31.11
48堺市11678.91-13.43
49金沢市11578.23+1.77
50和歌山市11477.55+56.16
51岐阜市10370.07-22.56
52名古屋市9967.35-6.604

月間支出の推移

しめじの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.07100-4.464
1長崎市1.6149.5+37.93
2京都市1.57146.7+34.19
3長野市1.44134.6-10.56
4奈良市1.44134.6+27.43
5静岡市1.36127.1+7.937
6福井市1.35126.2+35
7徳島市1.28119.6
8富山市1.27118.7-8.633
9水戸市1.26117.8+7.692
10山口市1.26117.8-17.65
11高松市1.25116.8+22.55
12秋田市1.24115.9-13.89
13宮崎市1.23115+23
14東京都区部1.18110.3+11.32
15仙台市1.18110.3-2.479
16さいたま市1.16108.4+3.571
17浜松市1.15107.5-18.44
18鹿児島市1.14106.5-14.93
19福島市1.14106.5-0.87
20松江市1.14106.5-14.93
21大分市1.14106.5+2.703
22盛岡市1.13105.6-18.12
23松山市1.13105.6-25.66
24岡山市1.13105.6+22.83
25鳥取市1.1102.8-19.12
26大阪市1.08100.9+10.2
27新潟市1.07100-15.75
28大津市1.0396.26-3.738
29神戸市1.0295.33-8.108
30津市1.0295.33-12.07
31宇都宮市1.0295.33-11.3
32横浜市0.9992.52+2.062
33広島市0.9891.59-11.71
34青森市0.9790.65+11.49
35堺市0.9790.65-14.91
36福岡市0.9689.72-19.33
37佐賀市0.9588.79-15.18
38那覇市0.9487.85-5.051
39前橋市0.9487.85-14.55
40山形市0.9386.92-21.19
41札幌市0.9285.98-39.47
42川崎市0.9285.98-12.38
43相模原市0.9185.05-16.51
44熊本市0.9185.05-22.22
45北九州市0.9185.05-18.02
46金沢市0.984.11-16.67
47高知市0.8882.24+14.29
48甲府市0.8882.24+1.149
49和歌山市0.8680.37+34.38
50岐阜市0.8478.5-12.5
51名古屋市0.7872.9-6.024
52千葉市0.7872.9+9.859

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

しめじの月間支出の現状と今後

しめじは、低価格で栄養価が高く、さまざまな料理に合うことから、家庭料理での定番食材となっています。本稿では、しめじの月間世帯支出を都市別に分析し、消費傾向の地域差や背景を丁寧に解説します。


都市別支出ランキングと前年比較

2025年4月のデータに基づく月間支出額の上位都市は以下の通りです:

順位 都市 支出額(円) 前年同月比
1 山形市 219円 +21.67%
2 秋田市 213円 +16.39%
3 水戸市 208円 +36.84%
4 盛岡市 205円 +49.64%
5 福井市 199円 +59.2%
6 相模原市 197円 +37.76%
7 高松市 195円 +53.54%
8 長崎市 193円 +15.57%
9 静岡市 191円 +18.63%
10 奈良市 189円 +58.82%

特に注目すべきは盛岡市・福井市・高松市・奈良市といった都市で、前年比50%を超える支出の伸びを記録しており、家庭におけるしめじの価値が大きく高まっていることがうかがえます。


都市別の購入頻度とその背景

しめじの購入頻度が高い都市のランキングは以下の通りです:

順位 都市 平均購入回数(月) 前年同月比
1 長崎市 1.54回 +16.67%
2 福井市 1.51回 +30.17%
3 静岡市 1.50回 +11.11%
4 盛岡市 1.46回 +28.07%
5 秋田市 1.44回 -10%
6 福岡市 1.38回 +32.69%
7 奈良市 1.36回 +36%
8 水戸市 1.33回 +20.91%
9 宮崎市 1.31回 +37.89%
10 徳島市 1.30回 +12.07%

購入頻度の上位に並ぶ長崎市・福井市・静岡市では、支出額だけでなく購入回数でも高い傾向が見られ、食卓への登場頻度が多いことが推察されます。とくに福井市と盛岡市では支出額と購入頻度の両方で大幅な上昇を示しており、家庭におけるしめじの消費が急増しているといえます。

1方で、秋田市では支出額が高いにもかかわらず、購入回数が前年から10%減少しており、価格上昇が単価に反映されている可能性があります。


地域別に見る消費の背景

東北・北陸地域(山形・秋田・福井・盛岡)

この地域では、しめじなどのキノコ類の生産地でもあるため、鮮度や品質の良い商品が手に入りやすい環境が整っています。家庭での和食利用も根強く、鍋物や炒め物への使用が定着していると考えられます。特に福井市では支出額と購入頻度ともに全国上位であり、安定的な需要の高さが際立ちます。

関東・関西地域(水戸・相模原・奈良)

都市部近郊では、利便性の高さとともにスーパーなどでのしめじの取り扱いが増加し、購入しやすい環境が整っています。特に奈良市では前年比+58.82%の支出増と+36%の購入頻度増を示しており、家庭内での調理需要の増加が顕著です。

9州・4国地域(長崎・高松・宮崎)

南部地域では、健康志向や時短調理の観点から、カット済みやパック入りのキノコ類が人気を集めています。長崎市は購入頻度全国1位であり、しめじが日常的に使われている傾向が強く見て取れます。


総括と今後の展望

しめじは全国的に安価で栄養価の高い食品として根強い人気がありますが、近年は地域によってその利用傾向に大きな差が出ています。特に東北・北陸では単価が高く、9州では頻度が高いというように、価格と頻度のバランスに地域性が表れています。

全体としては全国平均で前年より+10.34%の支出増加、+1.75%の頻度増加が見られ、今後もキノコ類のなかでの需要の安定が期待されます。物価高の中でも、手頃な価格で栄養を摂れる食品として、しめじの存在感は引き続き高まりそうです。

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