2025年サバ価格の最新動向|平均144円、地域差と価格上昇要因

食料品

2025年5月時点でサバ100gの全国平均価格は148.7円。函館や高松、山口などで高値傾向が目立ち、特に函館は前年比+40.56%の上昇。価格高騰の背景には漁獲量減少、輸送コストの上昇、健康志向の高まりがある。今後も高値傾向が続く見通し。

都市別のサバ100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均136.1+2.377
1高松199+19.16
2高知187+22.22
3函館186+22.37
4今治186+11.38
5那覇185-5.612
6広島175+21.53
7松山162+4.516
8東大阪161+5.229
9宇部158+4.636
10富山157-9.249
11岡山156+10.64
12宮崎155+5.442
13姫路154+7.692
14和歌山153-8.383
15徳島152-13.14
16北九州151-2.581
17甲府150+16.28
18松江149+13.74
19熊本148+0.68
20府中148+15.63
21豊橋146
22伊丹146-3.311
23京都146+11.45
24長崎145+14.17
25福岡145+6.618
26藤沢144
27福井144-12.73
28神戸144+0.699
29小山143-2.721
30佐世保143-13.86
31仙台143+6.716
32枚方142+10.94
33山形142+10.94
34山口140-5.405
35大津140+12.9
36西宮138+5.344
37137-0.725
38岐阜135+14.41
39大阪134-7.586
40鳥取133+3.906
41青森133-2.206
42横浜133+2.308
43宇都宮133-2.92
44東京都区部132
45立川131-5.755
46水戸131+21.3
47奈良130+15.04
48130-7.143
49静岡128+3.226
50長野128+5.785
51金沢128+3.226
52名古屋128-0.775
53鹿児島126-16.56
54日立126-2.326
55所沢126-11.89
56千葉126+5
57相模原125-2.344
58盛岡124+7.826
59浜松123-1.6
60さいたま123+0.82
61松阪122-12.86
62大分121+1.681
63八王子121
64熊谷120-3.226
65福島119-4.032
66川崎119+1.709
67福山118+4.425
68佐賀117+8.333
69郡山116+8.411
70116
71松本115-4.959
72富士115-0.862
73八戸115-9.449
74秋田114-13.64
75新潟114+12.87
76浦安113-5.042
77川口113+3.67
78長岡108-6.897
79前橋108-4.425
80札幌78
81旭川76-3.797
サバ100g

詳細なデータとグラフ

サバの小売価格の相場と推移

2025年5月時点におけるサバ100gの全国平均価格は148.7円と、青魚の中では比較的安価な魚種です。ただし都市別に見ると価格差が大きく、最も高い函館市は201円で、平均を大きく上回っています。

上位都市は以下の通りです:

  • 函館:201円(前年比 +40.56%)

  • 高松:187円(+1.08%)

  • 山口:186円(+22.37%)

  • 富山:182円(+5.20%)

  • 広島:179円(+2.29%)

  • 那覇:178円(-7.29%)

  • 府中:175円(+32.58%)

  • 徳島:173円(-2.26%)

  • 小山:172円(+21.99%)

  • 甲府:170円(+33.86%)

全国的には前年比+12.19%の上昇という大きな伸びを示しており、物価高の影響がサバ市場にも及んでいることがわかります。


都市別の価格傾向と背景要因

函館(201円/+40.56%)

北海道は水産大国である1方、地元消費用の高品質な生サバや加工品の需要が高く、その分単価も高騰しやすい。とくに函館は地場スーパーでのブランド魚需要もあり、価格が突出。

高松・徳島(4国地方)

4国では地場消費用と出荷用のバランスがあるが、高松のような観光都市では、品質重視の販売スタイルが価格を押し上げている。1方、徳島は微減傾向で、競合による価格維持の努力が見られる。

山口・府中・小山・甲府

これらの都市は前年比20%以上の急上昇が見られ、需給バランスの崩れや輸送コスト上昇が影響。府中や甲府は内陸都市であり、冷蔵輸送のコストが反映されやすい傾向がある。

那覇(178円/-7.29%)

価格が下落した数少ない都市。もともと高値圏にあった那覇では、消費者の価格抵抗によって販売単価が調整された可能性がある。また、輸送体制の効率化も影響か。


これまでの価格推移と上昇要因

サバはかつて「庶民の魚」の代表であり、長年100gあたり100円前後の価格で安定していました。しかし近年は以下の要因で価格が上昇しています:

  • サバの資源量の減少:ノルウェーや日本近海における漁獲量減が影響。

  • 冷凍輸入品の価格上昇:円安、世界的需要の高まり(特にアジア市場)で仕入れ価格が上昇。

  • 健康志向の追い風:EPA・DHAなど栄養価が注目され、青魚全体の価値が見直されている

  • 内食化の定着:コロナ以降、家庭での魚調理ニーズが持続し、需要は底堅い。


サバの生産と供給の特徴

サバは巻き網漁による大量漁獲が中心で、季節変動・海水温の影響を強く受ける魚種です。主な水揚げ地は以下の通り:

  • 8戸(青森)

  • 銚子(千葉)

  • 長崎

  • 静岡

とくに「真サバ」と「ゴマサバ」で脂の乗りが異なり、価格帯も分かれます。高価格都市では、脂の乗った旬の真サバが流通している可能性が高いです。

加工用(味噌煮、缶詰など)に回る量も多く、生鮮用としての供給量が限られるため価格が変動しやすい特徴を持っています。


今後の展望と地域格差の見通し

全国的に見れば、2025年も引き続き高値傾向が続くと予測されますが、以下の要素が影響します:

  • 為替動向(円安継続)

  • 水揚げ量の変化

  • 輸送・加工コストの削減努力

  • 消費者の節約志向と代替魚種へのシフト

価格格差については、特に冷蔵流通に依存する内陸都市と地元漁港のある沿岸都市とで開きが続くでしょう。

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