ごぼう支出ランキング:松江・福岡・大分が上位、地域別に消費傾向を分析

根菜野菜

2025年4月のごぼう支出で最も高かったのは松江市(143円)、次いで福岡市、大分市など。購入頻度でも松江市や盛岡市が高水準で、食卓での需要の強さが反映された結果に。支出・頻度ともに増加している都市が多く、地域によってごぼうの消費スタイルに明確な違いが見られる。

ごぼうの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国77100
1松江市143185.7+146.6
2福岡市142184.4+10.94
3大分市136176.6+28.3
4秋田市127164.9+56.79
5盛岡市123159.7+68.49
6高松市109141.6+70.31
7長崎市101131.2+14.77
8富山市98127.3+34.25
9青森市95123.4+21.79
10神戸市95123.4+28.38
11熊本市95123.4+17.28
12北九州市95123.4+39.71
13岡山市90116.9+20
14仙台市90116.9+2.273
15奈良市85110.4+4.938
16金沢市84109.1+21.74
17岐阜市83107.8+22.06
18大阪市82106.5+2.5
19佐賀市82106.5-19.61
20松山市81105.2-16.49
21宮崎市79102.6+17.91
22千葉市78101.3+1.299
23堺市7698.7+8.571
24横浜市7597.4-11.76
25前橋市7597.4+11.94
26さいたま市7496.1-12.94
27長野市7394.81+62.22
28京都市7394.81-10.98
29東京都区部7293.51-15.29
30那覇市7192.21+33.96
31相模原市7192.21-8.974
32浜松市7090.91+2.941
33名古屋市7090.91+7.692
34新潟市6888.31-24.44
35福島市6685.71-18.52
36鹿児島市6584.42-13.33
37高知市6381.82+5
38福井市6381.82+3.279
39札幌市6381.82-11.27
40宇都宮市6280.52-4.615
41水戸市5875.32+3.571
42広島市5875.32-19.44
43山形市5774.03-32.94
44和歌山市5774.03+9.615
45静岡市5571.43-31.25
46徳島市5571.43-9.836
47山口市5571.43-54.92
48大津市5267.53-27.78
49津市5064.94-41.18
50川崎市5064.94-33.33
51鳥取市4254.55-56.7
52甲府市3849.35-37.7

月間支出の推移

ごぼうの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.36100-16.28
1松江市0.71197.2+102.9
2盛岡市0.69191.7+46.81
3福岡市0.64177.8-4.478
4大分市0.63175+10.53
5秋田市0.54150+12.5
6長崎市0.51141.7+4.082
7青森市0.5138.9+19.05
8神戸市0.5138.9
9熊本市0.47130.6+2.174
10富山市0.46127.8+31.43
11北九州市0.46127.8+17.95
12松山市0.45125-21.05
13高松市0.44122.2+18.92
14仙台市0.44122.2-20
15金沢市0.43119.4+4.878
16宮崎市0.43119.4-2.273
17佐賀市0.43119.4-31.75
18大阪市0.42116.7-10.64
19岡山市0.41113.9+13.89
20長野市0.39108.3+62.5
21岐阜市0.39108.3
22堺市0.39108.3
23さいたま市0.39108.3-18.75
24奈良市0.38105.6-25.49
25前橋市0.38105.6-5
26鹿児島市0.37102.8-27.45
27那覇市0.37102.8+12.12
28相模原市0.36100-20
29千葉市0.3597.22-22.22
30新潟市0.3494.44-42.37
31福島市0.3391.67-35.29
32浜松市0.3391.67-13.16
33東京都区部0.3391.67-25
34札幌市0.3391.67-19.51
35京都市0.3288.89-30.43
36津市0.3186.11-26.19
37横浜市0.3186.11-42.59
38徳島市0.3186.11-3.125
39名古屋市0.3186.11-8.824
40広島市0.383.33-23.08
41高知市0.2980.56-23.68
42福井市0.2980.56-17.14
43山形市0.2980.56-46.3
44和歌山市0.2980.56-9.375
45静岡市0.2877.78-36.36
46水戸市0.2775-15.63
47山口市0.2672.22-55.17
48宇都宮市0.2672.22-16.13
49鳥取市0.2569.44-57.63
50大津市0.2569.44-47.92
51川崎市0.2466.67-44.19
52甲府市0.1952.78-40.63

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

ごぼうの月間支出の現状と今後

ごぼうは、きんぴらや煮物、鍋物など日本の家庭料理に欠かせない根菜の1つであり、食物繊維が豊富で健康志向の高まりとも相まって継続的な需要があります。しかしながら、世帯ごとの支出金額や購入頻度を都市別に見ると、地域ごとの食文化、流通条件、購買行動に大きな違いが現れています。ここでは、2025年4月時点のデータに基づき、都市別のごぼう支出状況を見ていきます。


ごぼう支出額トップ都市とその特徴

ごぼうの世帯支出額が最も高かったのは松江市(143円)で、全国平均の77円の約1.86倍に相当します。次いで福岡市(142円)大分市(136円)秋田市(127円)、盛岡市(123円)と続いており、西日本と東北地方が上位に集中している点が特徴的です。

松江市の支出は前年比+146.6%と大きな伸びを示しており、急激な価格上昇や消費拡大があったことがうかがえます。福岡市、大分市といった9州圏でも支出が100円を超え、地域料理での使用頻度の高さや地元生産品の価格変動が背景にあると考えられます。

秋田市・盛岡市などの東北地方もごぼうの煮物や漬物など伝統的な保存食文化が残る地域であり、季節的な家庭料理への取り込みが支出額を押し上げる要因となっています。


購入頻度にみる日常利用の傾向

支出金額と並んで注目すべきは購入頻度です。全国平均は0.36回/月に対し、松江市は0.71回盛岡市0.69回福岡市0.64回大分市0.63回と、頻繁に購入されている都市がいくつか存在します。

松江市では、前年同月比+102.9%と購入頻度も倍増しており、価格上昇だけでなく消費回数そのものの増加が支出増加の背景にあることが分かります。同様に盛岡市でも+46.81%の頻度増が記録されており、需要が継続的に高まっている地域といえます。

1方、福岡市は-4.478%と若干の減少を見せており、価格の上昇による買い控えや、別の野菜への代替傾向が生じている可能性も考えられます。


支出と頻度のバランスから見る都市の傾向

支出額と購入頻度の両方が高い都市(松江市・盛岡市・大分市など)は、ごぼうが食卓の常連として安定した位置を占めていることがわかります。これらの都市では単価の上昇があっても購入頻度が高止まりしていることから、家庭での需要が非常に根強いと推察されます。

逆に、購入頻度がさほど高くないにも関わらず支出額が高い都市(秋田市、神戸市など)では、1度に購入する量が多いか、単価の上昇が顕著であると見られます。

また、富山市(98円)は支出額・購入頻度(0.46回)ともに中程度ながら前年比+34.25%(支出)、+31.43%(頻度)と増加しており、今後の消費動向の伸びが期待される地域です。


おわりに:地域に根ざすごぼう消費と今後の注目点

ごぼうは全国的に安定した需要のある野菜ですが、その消費スタイルには明確な地域性が存在しています。松江市や盛岡市のように支出と頻度が共に高い地域では、ごぼうが日々の料理に欠かせない存在である1方、都市部では価格変動や他野菜との代替が影響しやすい傾向も見られます。

特に今回のデータからは、西日本と東北におけるごぼう消費の堅調さが際立っており、これらの地域では今後も継続的な需要が見込まれるといえるでしょう。

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