日本の昆布小売価格動向と地域差、今後の価格推移の展望

食料品

昆布100gの小売価格は2025年5月時点で平均917.6円、特に奈良や山口、福岡など関西圏や西日本の都市で高値が目立ちます。前年同月比で平均+15.69%の上昇を示し、奈良は100%超の大幅増。価格高騰は北海道の生産環境変化、物流費の増加、需要増加が背景にあります。昆布は北海道が主要産地で、自然条件に影響を受けやすい海産物です。

都市別の昆布100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均931.8+17.28
1奈良1354+101.2
2福岡1288+27.02
3鳥取1279+22.63
4山口1276+24.49
5東大阪1241+49.16
6枚方1231+56.02
7岡山1209+45.14
8立川1161+46.96
9八王子1144+24.48
10長岡1141+29.66
111126+19.41
12富山1122+1.355
13高松1095+16.86
14名古屋1091+27.01
15藤沢1068
16大分1067+19.22
17高知1066+11.16
18さいたま1062+18.26
19千葉1056+34.87
20松阪1048+19.23
21豊橋1046
22大阪1046+21.35
23相模原1024+10.82
24岐阜1021+37.05
25北九州1021+23.31
26那覇1016+11.77
27青森1009+47.08
28函館980+48.48
29977
30今治973+13.93
31宇都宮965+26.81
32前橋964+9.173
33961+11.23
34川崎955+12.49
35仙台947+9.861
36静岡941+6.208
37東京都区部935+10.65
38旭川933+32.15
39日立933+33.1
40松本924+2.781
41横浜915+14.95
42福島905+15.43
43浦安896+32.35
44徳島884+3.392
45札幌882+20.82
46広島881+10.96
47鹿児島872-2.461
48浜松864+9.645
49川口859+13.03
50富士857+19.19
51秋田855+6.742
52松江848+2.788
53和歌山845+1.441
54福山839+12.77
55盛岡836+34.84
56熊谷829+5.74
57甲府825+10.15
58郡山821+16.45
59松山819+19.56
60府中816+6.806
61伊丹815+12.26
62小山811+8.713
63水戸786+6.216
64新潟786-3.794
65金沢776+15.3
66大津774-4.797
67宇部771+26.6
68長崎770+11.76
69神戸765+6.993
70西宮760+8.883
71山形759+1.743
72京都739+0.136
73佐賀737+5.286
74長野734+1.662
75佐世保728
76福井721+3.89
77熊本715+6.716
78所沢698-1.69
79宮崎677
80姫路666+4.225
81八戸645+38.71
昆布100g

詳細なデータとグラフ

昆布の小売価格の相場と推移

2025年5月時点での昆布100gの全国平均価格は917.6円ですが、都市別に見ると奈良(1354円)、山口(1276円)、福岡(1247円)、鳥取(1245円)など西日本の都市が特に高価格帯に位置しています。東大阪や枚方といった関西圏の都市も高水準で、都市圏の中でも関西地域における昆布需要の高さがうかがえます。比較的価格が高い地域は、昆布を使った伝統料理や出汁文化が強い地域が多い傾向にあります。

これまでの価格推移

前年同月比での平均増加率は+15.69%と大きな伸びを示しています。特に奈良が+101.2%と突出しており、次いで東大阪(+49.04%)、枚方(+56.02%)、立川(+46.96%)など関西圏や中部圏での価格上昇が目立ちます。これは供給制約や輸送コストの上昇、需要増加など複合的な要因が関係していると考えられます。

価格高騰の主な原因

昆布の価格高騰は以下の要因が挙げられます。

  • 自然環境の影響:昆布の主要生産地である北海道の気候変動や海水温の上昇が収穫量減少に直結。

  • 輸送コストの増加:燃料価格の高騰に伴う物流費用の増加が小売価格に影響。

  • 需要の増加:和食ブームや健康志向の高まりによる昆布需要増。特に関西圏では出汁文化が根強く、価格が反映されやすい。

  • 供給の制約:コロナ禍の影響で漁業者数の減少や加工業者の生産能力低下も価格上昇に寄与。

昆布の生産の特徴

昆布は主に北海道沿岸で生産され、国内最大の産地は北海道道南地域です。生産には冷たい海水と適度な潮流が重要であり、自然環境の変化に大きく影響を受けやすい海産物です。収穫は秋から冬にかけてが中心で、加工して乾燥昆布として全国に流通します。品質の良い昆布は高値で取引されるため、産地ごとの品質差も価格差の1因となっています。

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