こんぶつくだ煮が前年比9.5%上昇:最新価格と地域差の背景を解説

加工食品

こんぶつくだ煮1kgの全国平均価格は3,029円。盛岡や札幌、高松などで高値を示し、高松は前年から28%の急上昇。原料昆布価格の高騰やエネルギー・物流費の増加が価格上昇の主因。地域ごとの流通事情や消費者ニーズ多様化も価格差を生み出している。今後も価格変動が続く見込み。

都市別のこんぶつくだ煮1kgの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均3124+15.78
1盛岡4209+28.95
2八戸4023+16.95
3高松3983+34.88
4札幌3829+16.74
5西宮3777+24.49
6豊橋3741
7旭川3689+16.15
8枚方3674+22.84
9金沢3672+28.17
10福井3662+16.29
11東大阪3655+19.09
12徳島3640+13.61
13姫路3625+11.5
14富山3591+21.07
15松阪3570+23.96
16八王子3554+23.19
17府中3541+21.18
18岐阜3541+22.4
19大津3520+18.8
20浦安3458+16
21川崎3428+16.92
22藤沢3402
23横浜3385+21.46
24熊本3383+26.42
25千葉3383+12.99
26伊丹3363+9.33
27水戸3358+13.71
28東京都区部3346+16.83
29小山3343+5.225
30相模原3331+28.36
31前橋3328+22.22
32福島3324+15.34
33川口3294+15.38
34神戸3293+19.14
35日立3291+26.82
36名古屋3267+22.82
37長岡3257-0.367
38熊谷3253+14.66
39長野3223+17.07
403221
41所沢3220+11.46
42立川3186+15.98
43松本3186+14.44
44奈良3172+31.95
45さいたま3154+11.69
46鹿児島3150+11.19
47佐世保3108+21.98
48静岡3102+24.53
49仙台3102+13.29
50高知3091+28.68
51京都3006+27.54
52函館2995-4.8
53宇部2984+19.41
54福岡2968+14.37
55富士2965+13
56浜松2901+9.019
57新潟2873+13.74
58青森2859+4.496
592844+23.65
60長崎2831+6.07
61宇都宮2828-2.449
62郡山2816+11.66
63北九州2794-1.793
64大阪2784+13.73
65大分2740+14.31
66岡山2677+20.8
67山口2583+15.99
68松山2546+14.43
69福山2506+11.88
70今治2480+13.92
712464+18.8
72佐賀2397+1.054
73広島2390+1.1
74松江2353+9.391
75甲府2351+18.62
76宮崎2348+16.99
77和歌山2318+10.38
78那覇2277+1.425
79山形2269+4.418
80鳥取2036
81秋田1939
こんぶつくだ煮1kg

詳細なデータとグラフ

こんぶつくだ煮の小売価格の相場と推移

2025年5月時点での「こんぶつくだ煮1kg」の全国平均価格は3,029円です。昆布の旨味と甘辛い味付けが特徴のつくだ煮は、地域の食文化として根強い人気があり、品質や原料の差で価格に幅があります。

特に価格が高い都市は以下の通りです。

  • 盛岡:4,209円

  • 札幌:3,900円

  • 8戸:3,775円

  • 豊橋:3,704円

  • 高松:3,693円

  • 伊丹:3,609円

  • 西宮:3,595円

  • 川口:3,551円

  • 福井:3,514円

  • 東大阪:3,483円

盛岡が突出しており、全国平均より約1,180円高い状況です。


前年同月比の価格動向

前年同月比では、全国平均で+12.82%の上昇となっています。都市別の上昇率は以下の通りで、特に高い上昇を示した地域もあります。

  • 高松:+28.27%

  • 川口:+26.01%

  • 盛岡:+20.95%

  • 札幌:+20.93%

  • 西宮:+20.92%

  • 伊丹:+17.21%

  • 福井:+17.02%

これらの数値は、近年の原料費高騰や製造コスト増加の影響が強く表れていることを示しています。


都市別の価格傾向と背景

東北地方(盛岡・8戸)の価格動向

盛岡・8戸は、昆布などの海産物が豊富な地域でありながら、原料調達コストや加工技術の高度化により価格が高止まりしています。特に盛岡は加工品の品質評価が高く、プレミアム商品が市場に多いため高価格です。

北海道(札幌)の特徴

札幌は広域流通の拠点であり、品質保持のための冷蔵・冷凍物流が発達しています。これが加工コストを押し上げている1方で、高品質商品が多く供給されるため、価格が全国平均を上回ります。

関西・中京圏(伊丹・西宮・東大阪・豊橋)の動き

関西・中京地域は、消費量が多い反面、原料調達の1部は輸送に依存しており、物流費上昇の影響が価格に直結しています。加えて、都市部の人件費高騰も価格を押し上げる要因です。

4国(高松)の急激な上昇

高松は前年からの価格上昇が最も大きく、28.27%の伸びを示しました。これは原料昆布の価格上昇に加え、加工業者の燃料費や電力費増加、さらには地域的な供給制約が重なった結果と考えられます。


価格高騰の主要要因

原料昆布の価格上昇

昆布の漁獲量減少と世界的な需要増により原料価格が高騰し、これがつくだ煮の価格に大きく影響しています。

エネルギー・人件費の上昇

製造過程におけるエネルギーコスト(燃料・電力)や人件費の上昇も、価格押上げに直結しています。特に加工工程は手間がかかるため、人手不足の影響も顕著です。

物流費の高騰

全国各地への配送コストが増加し、とくに遠隔地や地方都市での価格高止まりの1因となっています。

消費者ニーズの多様化

高品質で風味豊かなプレミアム商品への需要が高まっており、これが価格全体の底上げを促進しています。


今後の展望と対応策

今後も原料価格の変動や製造・物流コストの上昇が続くと予想されますが、技術革新による効率化や地産地消の推進、代替原料の活用が価格安定の鍵となるでしょう。また消費者の健康志向に応じた商品の開発も求められます。

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