こんにゃくの支出都市別ランキング|山形・青森が上位の理由とは

野菜・果実

こんにゃくの全国平均支出は116円で、山形市や青森市など東北地方が上位を占める。高松市や水戸市などで支出の急増も見られ、家庭料理や健康志向が背景にある。地域ごとの料理文化や食習慣により、支出・購入頻度に大きな差が見られる。

こんにゃくの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国108100
1山形市236218.5
2奈良市163150.9+98.78
3長野市157145.4+28.69
4青森市156144.4-8.772
5福井市152140.7+33.33
6静岡市137126.9+61.18
7福島市137126.9-13.84
8大阪市135125+14.41
9仙台市130120.4+4
10水戸市129119.4+14.16
11広島市127117.6+42.7
12大分市126116.7+65.79
13東京都区部124114.8+10.71
14名古屋市122113+46.99
15宮崎市121112+39.08
16京都市121112-12.32
17新潟市120111.1-9.091
18川崎市120111.1+46.34
19宇都宮市117108.3+3.54
20盛岡市116107.4-13.43
21浜松市116107.4+18.37
22横浜市116107.4-5.691
23さいたま市116107.4+4.505
24松江市115106.5+32.18
25北九州市115106.5+36.9
26津市109100.9+34.57
27高松市10698.15+32.5
28秋田市10698.15-20.9
29和歌山市10698.15+19.1
30佐賀市10698.15+60.61
31岡山市10496.3+16.85
32長崎市10395.37+19.77
33山口市10294.44+0.99
34相模原市10193.52+17.44
35前橋市10092.59-22.48
36鹿児島市9688.89-15.79
37甲府市9587.96+9.195
38高知市9487.04-21.67
39熊本市9386.11-6.061
40神戸市9285.19+10.84
41鳥取市8982.41-26.45
42大津市8982.41+20.27
43岐阜市8881.48+2.326
44堺市8578.7-33.59
45富山市8275.93-10.87
46千葉市8275.93-25.45
47金沢市8074.07+8.108
48松山市7771.3-28.04
49福岡市7064.81-24.73
50徳島市6762.04-21.18
51札幌市6459.26-55.24
52那覇市5147.22-21.54

月間支出の推移

こんにゃくの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.85100-4.494
1山形市1.53180-2.548
2青森市1.33156.5-14.19
3奈良市1.19140+56.58
4長野市1.08127.1+20
5仙台市1.08127.1+9.091
6新潟市1.06124.7-7.826
7山口市1.03121.2+18.39
8大分市1.03121.2+35.53
9京都市1.03121.2-8.036
10秋田市1.02120-13.56
11福島市0.99116.5-9.174
12静岡市0.98115.3+44.12
13水戸市0.98115.3+5.376
14名古屋市0.97114.1+38.57
15北九州市0.97114.1+42.65
16和歌山市0.96112.9+15.66
17長崎市0.95111.8+21.79
18浜松市0.95111.8+14.46
19大阪市0.95111.8-1.042
20松江市0.93109.4+19.23
21福井市0.92108.2+6.977
22盛岡市0.9105.9-26.23
23横浜市0.9105.9-4.255
24広島市0.89104.7+12.66
25神戸市0.88103.5+25.71
26宮崎市0.88103.5+2.326
27宇都宮市0.88103.5+2.326
28堺市0.87102.4-25.64
29さいたま市0.87102.4-1.136
30高松市0.8498.82+16.67
31富山市0.8498.82-1.176
32鹿児島市0.8296.47-13.68
33高知市0.7992.94-19.39
34熊本市0.7992.94-20.2
35岡山市0.7992.94-2.469
36甲府市0.7790.59+6.944
37津市0.7689.41+4.11
38川崎市0.7689.41+31.03
39佐賀市0.7689.41+13.43
40松山市0.7385.88-28.43
41東京都区部0.7385.88-13.1
42相模原市0.7284.71
43金沢市0.7183.53+12.7
44大津市0.7183.53+4.412
45鳥取市0.782.35-27.08
46徳島市0.782.35-17.65
47岐阜市0.6981.18-6.757
48札幌市0.6880-51.08
49前橋市0.6778.82-21.18
50千葉市0.6576.47-18.75
51福岡市0.6475.29-21.95
52那覇市0.4249.41-4.545

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

こんにゃくの月間支出の現状と今後

こんにゃくは、健康志向の高まりや伝統的な和食文化において重要な食材の1つです。特に煮物やおでん、炒め物に使われ、低カロリー・高食物繊維という点で支持されています。2025年4月時点の全国平均支出は月116円と比較的安価ながらも、都市によって大きな開きがあります。


支出額の上位都市 ― 山形・青森・福島の「東北3県」

山形市(183円)青森市(162円)福島市(157円)が支出額の上位を占め、いずれも東北地方の都市です。こんにゃくは寒冷地での煮込み料理や郷土料理(山形の玉こんにゃくなど)に広く用いられ、家庭料理の頻度の高さが支出額に反映されています。

ただし、山形市では前年比-39.2%と大幅な減少が見られ、購入回数も-29.26%と急減している点が注目されます。これは物価上昇や他食品への代替、あるいは特売の影響なども考えられ、今後の動向が注目されます。


急成長する地域 ― 高松・水戸・長崎の台頭

近年支出が急増しているのが高松市(+53.61%)水戸市(+73.17%)、長崎市(+42.42%)です。高松では讃岐うどん文化に伴い、副菜としての煮物需要が高まっている可能性があり、水戸市では伝統的な関東風おでん文化の定着も影響していると考えられます。

これらの都市では購入頻度も1回前後と比較的高く、日常的にこんにゃくを取り入れる習慣が見て取れます。


安定成長型の都市 ― 大阪・福井・千葉の食卓

大阪市(支出143円、+21.19%)福井市(154円、+46.67%)は、支出・回数ともに堅調に推移しています。大阪ではおでん(関西では「関東煮」)などでの使用が定着しており、福井では保存食文化が根強く、健康志向層を中心に消費が拡大している可能性があります。

千葉市(141円、+34.29%)も、関東圏でありながら堅実な伸びを示しており、都市部でもヘルシー食材としての価値が再評価されていることがうかがえます。


購入頻度の地域差 ― 食習慣の反映

月あたりの購入頻度を見ると、青森市・山形市(各1.33回)仙台市(1.31回)大阪市(1.26回)などが上位に位置し、東北・関西の家庭でこんにゃくが定常的に使われている様子がわかります。

全国平均の0.94回に比べて頻度が高いことから、これらの地域では「常備菜」「副菜」としてこんにゃくが頻繁に登場する傾向があります。


まとめ ― こんにゃく消費の多様性と今後の展望

こんにゃくの月間支出には、地域ごとの食文化、健康志向、物価変動などが複雑に絡み合っています。特に東北地方や関西地方での高支出・高頻度が顕著ですが、近年は地方都市を中心とした需要の増加もみられます。

また、低カロリー・食物繊維豊富という特徴から、全国的な健康志向の高まりとともに、今後さらに消費が広がる可能性もあります。スーパーでの販促やレシピ提案も、消費地別の特性を踏まえた戦略が有効になるでしょう。

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