こんにゃくの支出都市別ランキング|山形・青森が上位の理由とは

野菜・果実

こんにゃくの全国平均支出は116円で、山形市や青森市など東北地方が上位を占める。高松市や水戸市などで支出の急増も見られ、家庭料理や健康志向が背景にある。地域ごとの料理文化や食習慣により、支出・購入頻度に大きな差が見られる。

こんにゃくの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国116100+7.407
1山形市183157.8-39.2
2青森市162139.7+37.29
3福島市157135.3-7.647
4仙台市156134.5+5.405
5福井市154132.8+46.67
6高松市149128.4+53.61
7大阪市143123.3+21.19
8水戸市142122.4+73.17
9長崎市141121.6+42.42
10千葉市141121.6+34.29
11盛岡市139119.8-3.472
12福岡市136117.2+15.25
13さいたま市135116.4+45.16
14静岡市134115.5+34
15神戸市129111.2+29
16大分市128110.3+52.38
17松江市127109.5+36.56
18川崎市126108.6+103.2
19徳島市125107.8+54.32
20相模原市123106+10.81
21東京都区部123106+14.95
22秋田市122105.2+3.39
23堺市122105.2+7.965
24佐賀市121104.3+37.5
25長野市117100.9+25.81
26浜松市117100.9+25.81
27大津市116100+110.9
28岡山市11599.14+36.9
29松山市11397.41-6.612
30富山市10993.97-12.1
31和歌山市10893.1+27.06
32奈良市10792.24+7
33北九州市10792.24-15.75
34鳥取市10590.52-7.08
35広島市10388.79+4.04
36津市10187.07+36.49
37札幌市10187.07-18.55
38京都市10187.07-17.21
39鹿児島市9985.34-9.174
40新潟市9985.34-24.43
41宮崎市9985.34+19.28
42前橋市9884.48+8.889
43横浜市9581.9-21.49
44甲府市9481.03+14.63
45山口市9380.17+13.41
46熊本市9279.31-17.86
47岐阜市9279.31+16.46
48宇都宮市9279.31+6.977
49名古屋市8371.55-17.82
50高知市8270.69-19.61
51金沢市7564.66
52那覇市6051.72-16.67

月間支出の推移

こんにゃくの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.94100+4.444
1青森市1.33141.5+13.68
2山形市1.33141.5-29.26
3仙台市1.31139.4+7.377
4大阪市1.26134+18.87
5秋田市1.23130.9+10.81
6福岡市1.23130.9+21.78
7福島市1.2127.7-13.04
8富山市1.2127.7+2.564
9長崎市1.19126.6+33.71
10福井市1.16123.4+34.88
11神戸市1.1117+23.6
12徳島市1.08114.9+44
13堺市1.08114.9+3.846
14大分市1.07113.8+30.49
15高松市1.06112.8+41.33
16静岡市1.06112.8+49.3
17盛岡市1.03109.6-16.26
18岡山市1.01107.4+32.89
19松山市1106.4-8.257
20さいたま市0.99105.3+25.32
21大津市0.98104.3+81.48
22松江市0.97103.2+19.75
23宮崎市0.97103.2+15.48
24佐賀市0.97103.2+16.87
25和歌山市0.96102.1+17.07
26北九州市0.96102.1+4.348
27鹿児島市0.95101.1-15.18
28奈良市0.95101.1+9.195
29千葉市0.94100+11.9
30長野市0.9196.81+42.19
31相模原市0.8994.68-6.316
32川崎市0.8893.62+41.94
33京都市0.8893.62-14.56
34新潟市0.8792.55-25
35熊本市0.8691.49-11.34
36山口市0.8691.49+11.69
37札幌市0.8489.36-24.32
38岐阜市0.8489.36+15.07
39東京都区部0.8388.3+6.41
40鳥取市0.8186.17-10.99
41広島市0.7984.04-7.059
42水戸市0.7882.98+13.04
43浜松市0.7781.91-11.49
44宇都宮市0.7781.91+6.944
45前橋市0.7781.91-8.333
46甲府市0.7680.85+22.58
47津市0.7680.85+26.67
48金沢市0.7579.79
49高知市0.7478.72-18.68
50横浜市0.7377.66-17.98
51名古屋市0.7377.66
52那覇市0.4851.06-23.81

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

こんにゃくの月間支出の現状と今後

こんにゃくは、健康志向の高まりや伝統的な和食文化において重要な食材の1つです。特に煮物やおでん、炒め物に使われ、低カロリー・高食物繊維という点で支持されています。2025年4月時点の全国平均支出は月116円と比較的安価ながらも、都市によって大きな開きがあります。


支出額の上位都市 ― 山形・青森・福島の「東北3県」

山形市(183円)青森市(162円)福島市(157円)が支出額の上位を占め、いずれも東北地方の都市です。こんにゃくは寒冷地での煮込み料理や郷土料理(山形の玉こんにゃくなど)に広く用いられ、家庭料理の頻度の高さが支出額に反映されています。

ただし、山形市では前年比-39.2%と大幅な減少が見られ、購入回数も-29.26%と急減している点が注目されます。これは物価上昇や他食品への代替、あるいは特売の影響なども考えられ、今後の動向が注目されます。


急成長する地域 ― 高松・水戸・長崎の台頭

近年支出が急増しているのが高松市(+53.61%)水戸市(+73.17%)、長崎市(+42.42%)です。高松では讃岐うどん文化に伴い、副菜としての煮物需要が高まっている可能性があり、水戸市では伝統的な関東風おでん文化の定着も影響していると考えられます。

これらの都市では購入頻度も1回前後と比較的高く、日常的にこんにゃくを取り入れる習慣が見て取れます。


安定成長型の都市 ― 大阪・福井・千葉の食卓

大阪市(支出143円、+21.19%)福井市(154円、+46.67%)は、支出・回数ともに堅調に推移しています。大阪ではおでん(関西では「関東煮」)などでの使用が定着しており、福井では保存食文化が根強く、健康志向層を中心に消費が拡大している可能性があります。

千葉市(141円、+34.29%)も、関東圏でありながら堅実な伸びを示しており、都市部でもヘルシー食材としての価値が再評価されていることがうかがえます。


購入頻度の地域差 ― 食習慣の反映

月あたりの購入頻度を見ると、青森市・山形市(各1.33回)仙台市(1.31回)大阪市(1.26回)などが上位に位置し、東北・関西の家庭でこんにゃくが定常的に使われている様子がわかります。

全国平均の0.94回に比べて頻度が高いことから、これらの地域では「常備菜」「副菜」としてこんにゃくが頻繁に登場する傾向があります。


まとめ ― こんにゃく消費の多様性と今後の展望

こんにゃくの月間支出には、地域ごとの食文化、健康志向、物価変動などが複雑に絡み合っています。特に東北地方や関西地方での高支出・高頻度が顕著ですが、近年は地方都市を中心とした需要の増加もみられます。

また、低カロリー・食物繊維豊富という特徴から、全国的な健康志向の高まりとともに、今後さらに消費が広がる可能性もあります。スーパーでの販促やレシピ提案も、消費地別の特性を踏まえた戦略が有効になるでしょう。

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