からあげ価格が全国で高騰中?都市別比較と上昇要因を徹底解説

惣菜・外食



日本のからあげ100gの平均小売価格は近年上昇傾向にあり、2025年3月時点で全国平均は230.6円。特に九州地方で価格が高く、福岡が最も高価。一方、鹿児島など一部地域では価格が低いものの、前年比で大幅な上昇が見られる。価格高騰の要因には、鶏肉原料の価格上昇、人件費やエネルギーコストの増加、円安、物流費の高騰などが挙げられる。今後はコスト抑制やバリュー提供が重要となる。

惣菜・外食の都市別小売価格

からあげの高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 福岡 佐賀 大分 熊本 甲府 宮崎 長崎 高松 松江 高知
最新値[円] 230.6 253 252 251 249 248 248 247 246 246 244
平均比[%] 100 109.7 109.3 108.8 108 107.5 107.5 107.1 106.7 106.7 105.8
前年月同比[%] 2.749 5.858 7.234 4.149 12.67 4.202 1.224 7.391 0 4.681 1.667

からあげの低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 鹿児島 富山 徳島 長野 金沢 奈良 大津 新潟 福井 静岡
最新値[円] 230.6 203 208 210 211 212 213 214 214 217 217
平均比[%] 100 88.03 90.2 91.07 91.5 91.94 92.37 92.8 92.8 94.1 94.1
前年月同比[%] 2.749 2.525 2.463 3.96 0.476 0 -2.294 0 -0.926 2.844 1.402

 

これまでの惣菜・肉の推移

からあげの小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

からあげの現状と今後

からあげは日本の家庭や惣菜店、弁当屋で広く親しまれている代表的な料理であり、その価格動向は消費者の生活実感と密接に関わっています。ここでは、2010年から2025年3月までのデータをもとに、全国平均や都市別の価格、そして近年の価格上昇の背景を解説します。


全体的な価格の推移

2025年3月現在、日本のからあげ100gあたりの全国平均価格は230.6円となっています。この数値は過去15年間にわたる上昇傾向を反映しており、特に近年の物価高が惣菜市場にも影響を与えていることが分かります。

2010年代前半までは200円を下回ることも多かったものの、コロナ禍による供給網の混乱や飼料費の高騰、エネルギー価格の上昇が拍車をかけ、2020年代に入ってから大きく上昇しています。


価格の高い地域とその特徴

2025年3月時点で、からあげの価格が最も高い都市は以下のとおりです:

都市名 価格(100g) 前年同期比増加率
福岡 253円 5.858%
佐賀 252円 7.234%
大分 251円 4.149%
熊本 249円 12.67%
甲府 248円 4.202%

これらの地域では、総じて西日本、特に九州地方に集中しています。九州はからあげの文化が根付いており、消費量や需要が高いため、品質を重視する傾向が強く、価格も比較的高くなる傾向があります。

特に熊本は前年比で12.67%の大幅な価格上昇を記録しており、地元食材の高騰や人件費の上昇が影響していると考えられます。


価格の低い地域とその傾向

一方で、からあげの価格が最も低い都市は以下の通りです:

都市名 価格(100g) 前年同期比増加率
鹿児島 203円 88.03%
富山 208円 90.2%
徳島 210円 91.07%
長野 211円 91.5%
金沢 212円 91.94%

これらの地域は比較的物価が安定していたエリアでしたが、いずれも前年から約90%超の増加率を記録しており、急激な価格上昇が顕著です。これは、これまで価格を抑えてきた地域が全国的な物価上昇の波に呑まれた結果と見られます。

特に鹿児島は最も安価であるにもかかわらず、前年比88.03%の上昇を記録しており、もはや価格差の優位性が薄れつつあります。


最近の価格高騰の要因

からあげの価格高騰には、いくつかの主な要因が挙げられます:

鶏肉の原料価格上昇

ブラジルなどから輸入される鶏肉の価格が国際情勢や円安の影響を受けて高騰。国産鶏も飼料や電気代の高騰によって価格上昇しています。

労働コストの上昇

人手不足による人件費の増加が惣菜業界にも波及し、特に中小企業では価格に転嫁せざるを得ない状況です。

エネルギー・物流コストの増加

調理に使用する電気やガス、輸送コストも全体的に上昇しており、製品価格へ直接影響しています。

外食需要の回復と原材料需要の競合

コロナ明け以降、外食産業の回復により原材料の争奪が発生し、需給バランスの変化が価格を押し上げています。


今後の見通しと課題

今後もエネルギー価格や為替レート、海外からの輸入状況により価格は変動する可能性があります。特に地方都市では、物流の効率化や地元食材の活用によって価格安定を図る取り組みも必要です。

また、価格の上昇は消費者の買い控えにもつながるため、惣菜店やスーパーには、価格だけでなく「量」や「品質」など総合的なバリュー提供が求められます。


まとめ

からあげの小売価格は地域差が大きく、文化的・経済的背景によりその差異が生まれています。近年の急激な物価上昇は全国的な傾向であり、消費者と販売者双方にとって新たな工夫や対応が求められる時代に入ったと言えるでしょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました