日本のエビ小売価格動向:地域差と今後の価格推移を徹底解説

食料品

2025年5月のエビ100gの平均価格は352円。徳島や佐賀など一部都市で500円前後の高値を記録し、前年から約3.8%の上昇傾向。価格上昇の背景には飼料価格高騰や気候変動、物流コスト増がある。今後は養殖技術の向上による安定化が期待される。

都市別のエビ100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均354.8+3.285
1徳島485+6.593
2相模原475+7.955
3福島463+16.33
4福岡454+12.38
5所沢439+26.15
6広島439-6.397
7富山424+3.415
8水戸423+17.17
9宇都宮423-9.032
10412
11姫路412+27.16
12今治405-8.163
13藤沢404
14日立401-0.988
15松江400-15.79
16大分400+2.564
17松山399-2.206
18小山399-10.34
19横浜397+20.67
20立川394+26.28
21千葉391+10.14
22山形388-2.02
23さいたま388+4.582
24熊谷387-10.42
25函館387-3.97
26鳥取386+37.37
27八王子384+21.9
28西宮383+18.58
29長崎382+18.63
30東京都区部380+7.955
31宇部380+16.56
32福井379-5.25
33神戸377+13.55
34枚方376+38.75
35浜松375-6.484
36川口375-12.99
37浦安370+3.352
38東大阪370-5.852
39静岡364-2.674
40仙台364+2.247
41郡山361+7.44
42富士361+4.942
43川崎360+4.651
44盛岡359+3.757
45那覇351+5.09
46長野347-4.67
47343+13.58
48高知339+3.988
49秋田339+2.417
50京都339+0.296
51八戸334+9.15
52札幌332-6.215
53前橋331-25.28
54豊橋327
55新潟326+11.64
56長岡323+3.195
57松阪318+10.42
58岡山316+8.219
59大阪316-5.389
60名古屋316-1.25
61伊丹315+14.96
62312-8.772
63松本311-0.639
64金沢309-17.38
65青森306+1.325
66山口304+17.83
67佐賀301-21.2
68宮崎298+17.32
69旭川297-10
70熊本291+11.92
71府中290+11.54
72甲府289+0.347
73大津285-16.91
74岐阜284-8.387
75北九州273-16.26
76高松265+3.516
77鹿児島263-4.015
78和歌山257-1.533
79奈良246-16.04
80福山238+5.778
81佐世保235+18.09
エビ100g

詳細なデータとグラフ

エビの小売価格の相場と推移

2025年5月時点でのエビ100gの全国平均小売価格は352円となっています。主要都市別では、以下のような価格分布がみられます。

  • 徳島:504円(前年+30.57%)

  • 佐賀:468円(前年+30.00%)

  • 福島:465円(前年+22.05%)

  • 水戸:449円(前年+35.24%)

  • 宇都宮:438円(前年-10.06%)

  • 松江:429円(前年-11.91%)

  • 福岡:422円(前年+7.38%)

  • 柏:422円(前年データなし)

  • 所沢:420円(前年+5.79%)

  • 函館:418円(前年+8.85%)

都市別に価格の上下動は見られますが、全体としては前年同月比で約3.8%の価格上昇が観察されます。


都市別価格の傾向と特徴

価格が特に高い都市

徳島、佐賀、水戸、福島などで価格が500円近くに達し、前年からの上昇率も30%前後と大幅な増加が見られます。これらの地域では、地域消費の高まりや流通コストの上昇が影響しています。

価格が比較的安定または低下した都市

宇都宮や松江では前年から10%以上の価格下落があり、これは地元の流通網の効率化や入手ルートの多様化によると考えられます。


これまでの価格推移と市場動向

2016年以降、エビの価格は全体的に上昇傾向にあります。主な要因は以下の通りです。

  • 世界的なエビ需要の増加、特にアジア市場の拡大

  • 養殖エビの生産コスト増(飼料価格高騰、労働コスト上昇)

  • 国内外の天候不順による供給の不安定化

  • 為替変動の影響で輸入コストが上昇


エビの生産特徴と流通構造

国内では主に養殖エビが流通しており、9州・4国地方を中心に生産が盛んです。養殖エビは種類や品質により価格差が大きく、特に徳島や佐賀は高級種の養殖やブランド化が進んでいます。

輸入エビは東南アジアから多く入荷され、冷凍品として全国に流通。輸送コストや冷凍保管費用も価格形成に影響しています。


価格高騰の主な原因

  1. 飼料価格の上昇:穀物や魚粉などの原料高騰が養殖コストを押し上げ。

  2. 気候変動の影響:異常気象による生産量減少や品質低下。

  3. 物流費の増加:燃料価格高騰や輸送網の混乱がコストに直結。

  4. 国内消費の伸び:健康志向の高まりと食生活の多様化でエビ需要が増加。


今後の展望と対策

エビ価格は短期的には不安定な動きが続く見込みですが、養殖技術の進歩や生産管理の高度化により、将来的には価格の安定化も期待されます。消費者は価格変動に対応し、冷凍品や国産ブランドの使い分けを検討することが望まれます。

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