2025年えのきだけ小売価格動向|地域差と今後の価格推移を徹底解説

きのこ類

2025年5月時点のえのきだけ1kgの全国平均価格は618円で、前年同月比約6.5%の増加。和歌山や大阪、八戸、高知などで高値となり、特に八戸と四国地方で40%以上の急上昇が見られる。原材料や物流費の上昇、気候変動による生産環境の変動、健康志向による需要増が価格高騰の主因。菌床栽培が中心で、生産地は関西・四国・九州に集中している。

都市別のえのきだけ1kgの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均594+3.404
1和歌山787-0.506
2伊丹747+13.87
3松山742+22.24
4宇部719+33.15
5静岡710+16.97
6姫路708+20.41
7枚方703+9.502
8山口690
9佐賀686+4.733
10大阪685+9.952
11郡山681+31.72
12大分669+1.982
13鳥取663+16.93
14岡山661+4.754
15那覇660+10.18
16福岡660+16.81
17佐世保656+12.52
18盛岡654-10.16
19函館654-1.949
20八戸652+10.32
21北九州647+4.523
22札幌646+14.54
23西宮639+1.429
24旭川639+3.902
25宇都宮639+11.32
26今治633+11.64
27甲府632+4.636
28高知631+16.21
29京都620+3.161
30横浜619+16.35
31府中619+10.93
32奈良619+11.53
33仙台615+5.67
34青森613+16.76
35八王子610+2.349
36高松609+6.469
37東京都区部603-0.495
38宮崎598+5.097
39金沢597+25.42
40相模原597+7.762
41松江596+4.378
42川崎595+6.061
43さいたま595+6.631
44所沢592+7.636
45581+8.194
46東大阪581+10.25
47福島580-4.132
48神戸579+4.324
49熊本579-0.172
50藤沢574
51名古屋574-4.013
52岐阜570-10.24
53山形568+2.342
54広島566+0.355
55大津557+2.957
56水戸550+8.481
57千葉550+0.917
58長崎548-3.691
59松阪543-1.808
60日立542-9.516
61538-5.944
62新潟535+1.326
63534
64浦安533-13.05
65立川530-5.357
66富山524-12.67
67鹿児島523-8.246
68小山518-17.78
69富士513-0.388
70川口510-3.955
71豊橋504
72浜松504-4
73徳島503+2.444
74前橋500+1.01
75秋田493-4.272
76長岡486+7.522
77福山483-9.888
78福井476-9.333
79熊谷448-4.274
80松本430-3.803
81長野395
えのきだけ1kg

詳細なデータとグラフ

えのきだけの小売価格の相場と推移

2025年5月時点におけるえのきだけ1kgの全国平均小売価格は618円です。2014年以降の11年間で緩やかな上昇傾向が見られ、前年同月比では平均約6.5%の増加となっています。健康志向の高まりと食卓の多様化に伴い、きのこ類全般の需要が増加していることが背景にあります。


都市別の価格ランキングと傾向

えのきだけ1kgの小売価格が高い上位10都市は以下の通りです。

順位 都市名 価格(円) 前年同月比増減率
1 和歌山 825 +7.282%
2 8戸 791 +47.03%
3 大阪 778 +16.82%
4 高知 735 +41.35%
5 高松 734 +34.68%
6 山口 731 +3.835%
7 伊丹 725 +11.2%
8 姫路 718 +21.69%
9 佐賀 713 +10.2%
10 大分 705 +7.47%

地域ごとの特徴

  • 東北地方の8戸は前年比で47.03%と急激な価格上昇を示し、供給不足や物流課題が考えられます。

  • 4国の高知や高松もそれぞれ40%前後の大幅増加となっており、地域的な生産調整や気象影響が疑われます。

  • 関西圏の大阪、和歌山、伊丹、姫路は安定して高値を保ちながらも、増加率も2桁以上で推移しています。


価格高騰の主な要因

  1. 生産コストの上昇原材料の菌床代や包装資材の値上がり、電力・燃料費の増加が製造コストを押し上げています。

  2. 物流費の高騰人手不足や燃料価格の上昇により、地方から都市部への輸送コストが増大しました。

  3. 気候変動による生産環境の変動温度・湿度管理が難しいため、天候不順が生産量と品質に影響しています。

  4. 需要増加による需給逼迫健康志向の高まりや外食産業の回復で需要が伸び、供給が追いつかない状況が続いています。


えのきだけの生産特徴と流通

  • えのきだけは菌床栽培が主流で、人工環境下での生産が中心です。

  • 生産地は主に関西、4国、9州など温暖地域に集中しています。

  • 生産は1~2週間で収穫できる短サイクル型であるため供給調整が難しい1面もあります。

  • 鮮度保持が重要なため、迅速な流通網の構築が求められており、物流問題が価格に直結しています。


今後の展望と課題

  • 生産効率の向上や菌床の改良によりコスト削減を図ることが期待されます。

  • 物流インフラの改善やスマート農業技術の導入が価格安定に寄与するでしょう。

  • 気候変動への対応策が生産の安定化に不可欠であり、地域別の栽培適応策が求められます。

  • 消費者の健康志向を捉えた新商品開発や付加価値の提供で市場拡大を図る動きも見られます。

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