えのきたけ支出ランキング:山形・熊本・鳥取で支出と頻度が急増

果菜・キノコ

2025年4月時点の「えのきたけ」の全国平均支出は103円で、前年同月比+19.77%と顕著な上昇を見せています。支出額上位は山形市(183円)、熊本市(164円)、鳥取市(159円)で、消費頻度でも山形・熊本・奈良などで高い傾向が見られます。特に奈良市は価格・回数ともに前年比70%超の伸びを記録。九州・東北・四国の地方都市でえのきたけの利用が増加し、健康志向の高まりや地場流通の影響も背景にあります。

えのきたけの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国94100+17.5
1熊本市155164.9+31.36
2富山市138146.8
3長野市133141.5+10.83
4広島市128136.2+146.2
5鳥取市127135.1+8.547
6福島市122129.8+79.41
7新潟市121128.7-13.57
8福井市120127.7+37.93
9金沢市115122.3+19.79
10岡山市111118.1+21.98
11佐賀市111118.1+13.27
12岐阜市107113.8+1.905
13盛岡市103109.6+37.33
14徳島市103109.6+3
15川崎市103109.6+33.77
16奈良市103109.6+28.75
17秋田市102108.5+9.677
18浜松市102108.5-8.929
19大分市99105.3+23.75
20鹿児島市98104.3-17.65
21山形市97103.2-18.49
22東京都区部95101.1+61.02
23宮崎市95101.1+7.955
24静岡市94100+6.818
25横浜市9398.94+47.62
26札幌市9398.94-11.43
27和歌山市9398.94+29.17
28松山市9297.87+13.58
29高松市9196.81+51.67
30津市9095.74-16.67
31大阪市8994.68-10.1
32長崎市8893.62-32.82
33神戸市8893.62-1.124
34堺市8893.62+3.529
35宇都宮市8792.55+50
36前橋市8691.49+13.16
37山口市8590.43-30.33
38相模原市8489.36+37.7
39松江市8489.36+31.25
40さいたま市8489.36+29.23
41福岡市8287.23+12.33
42名古屋市8186.17-13.83
43北九州市8085.11-34.96
44千葉市7984.04+29.51
45仙台市7984.04-17.71
46青森市7680.85+40.74
47甲府市7579.79+7.143
48水戸市7377.66+30.36
49京都市7175.53-12.35
50那覇市6872.34+21.43
51高知市6771.28-12.99
52大津市6670.21-15.38

月間支出の推移

えのきたけの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.81100+10.96
1熊本市1.28158+14.29
2富山市1.25154.3+4.167
3佐賀市1.16143.2+8.411
4金沢市1.1135.8+23.6
5宮崎市1.07132.1-16.41
6新潟市1.06130.9-10.92
7広島市1.06130.9+130.4
8鹿児島市1.05129.6-17.97
9長野市1.03127.2+3
10大分市0.97119.8+11.49
11長崎市0.96118.5-16.52
12岡山市0.96118.5+33.33
13岐阜市0.96118.5+3.226
14秋田市0.94116+9.302
15福島市0.94116+62.07
16鳥取市0.93114.8-7
17奈良市0.93114.8+22.37
18福岡市0.92113.6+26.03
19山口市0.91112.3-18.75
20北九州市0.89109.9-26.45
21福井市0.87107.4+2.353
22松山市0.87107.4+10.13
23静岡市0.86106.2+14.67
24浜松市0.82101.2-19.61
25東京都区部0.82101.2+57.69
26札幌市0.82101.2-17.17
27神戸市0.81100+10.96
28和歌山市0.81100+12.5
29川崎市0.898.77+29.03
30盛岡市0.7997.53+9.722
31松江市0.7997.53+25.4
32徳島市0.7997.53-9.195
33山形市0.7997.53-31.3
34大阪市0.7997.53-4.819
35横浜市0.7896.3+36.84
36堺市0.7896.3+5.405
37津市0.7693.83-10.59
38高松市0.7491.36+27.59
39水戸市0.7390.12+48.98
40さいたま市0.7288.89+28.57
41名古屋市0.6985.19-15.85
42前橋市0.6985.19
43相模原市0.6782.72+39.58
44仙台市0.6782.72-23.86
45千葉市0.6681.48+20
46宇都宮市0.6580.25+25
47青森市0.6479.01+33.33
48甲府市0.6479.01+3.226
49京都市0.6377.78-8.696
50高知市0.6175.31-7.576
51大津市0.5972.84-3.279
52那覇市0.5669.14+30.23

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

えのきたけの月間支出の現状と今後

えのきたけは、日本の食卓において鍋料理や炒め物、味噌汁など幅広い用途で使われる代表的なきのこ類のひとつです。価格が安く、食物繊維やビタミンB群を豊富に含むことから、健康志向の高まりとともに消費が増加しています。本稿では、2015年から2025年までのデータを基に、各都市におけるえのきたけの支出と消費傾向を解説します。


都市別支出ランキングとその傾向

2025年4月時点で、えのきたけに対する支出額が高い上位10都市は以下の通りです:

順位 都市 月間支出額(円) 前年同月比
1 山形市 183円 +35.56%
2 熊本市 164円 +34.43%
3 鳥取市 159円 +38.26%
4 徳島市 140円 +66.67%
5 奈良市 139円 +78.21%
6 秋田市 127円 +33.68%
7 仙台市 127円 -6.618%
8 福島市 122円 +76.81%
9 新潟市 122円 -10.95%
10 富山市 122円 -1.613%

全国平均(103円)を大きく上回る都市が多く、特に山形市・熊本市・鳥取市・奈良市・徳島市では30%以上の急激な支出増加が見られました。これは単価の上昇というよりも、購入頻度の増加による影響が大きいと考えられます。


消費頻度から見る地域特性

えのきたけの月間平均購入回数が多い都市のランキングは次の通りです:

順位 都市 平均購入回数 前年同月比
1 山形市 1.49回 +24.17%
2 熊本市 1.39回 +10.32%
3 宮崎市 1.27回 +49.41%
4 奈良市 1.21回 +75.36%
5 徳島市 1.20回 +55.84%
6 鳥取市 1.17回 +13.59%
7 富山市 1.15回 -0.862%
8 秋田市 1.08回 +17.39%
9 福岡市 1.07回 +24.42%
10 仙台市 1.07回 -8.547%

特筆すべきは奈良市・徳島市・宮崎市で、いずれも前年比50%以上の増加となっており、家庭におけるえのきたけの活用が顕著に伸びていることがわかります。特に奈良市は支出・回数の両面で70%超の増加を記録しており、地域全体での消費スタイルの変化が推察されます。


地域ごとの特徴と背景分析

東北地方(山形・秋田・仙台)

この地域では、えのきたけを含むきのこ類が日常的に食卓にのぼる傾向が強く、山形市は支出・回数ともに全国トップです。地元生産や流通の充実が背景にあり、新鮮な地場産品を活用する文化が今も根強いことが反映されています。

1方で仙台市は若干の減少を見せており、外食の回復や他の野菜類との競合が影響している可能性もあります。

9州・4国地方(熊本・宮崎・徳島)

9州や4国でも支出・購入頻度ともに大きく増加しており、特に熊本市と徳島市は前年比30%以上の支出増を記録。家庭料理での活用が進んでいるほか、物価高により安価で調理しやすい食材としての需要が高まっていると考えられます。

関西地方(奈良市)

奈良市では支出額・購入頻度ともに全国で最も急激な増加を見せており、家庭料理への取り入れの幅が広がっていることがうかがえます。シンプルな食材としてだけでなく、近年の健康ブームや菌活志向の高まりが消費行動に影響を与えていると分析されます。


価格動向と今後の展望

2025年4月時点で、えのきたけの全国平均価格は103円と、依然として非常にリーズナブルな価格帯に位置しています。しかし、前年比では約20%の増加が見られ、都市別に見ると地域によって価格差が顕著に存在します。

今後は以下のような動きが想定されます:

  • 地元生産のある地方都市では価格上昇と消費の両立が続く

  • 家計への節約意識が高まる中で、えのきたけの安価で栄養豊富な食材としての地位が強化される

  • スーパー等の販促による1括購入や料理提案による需要の継続的な拡大


まとめ

えのきたけは日本全国で非常に身近な食材でありながら、都市によって支出額や購入頻度に大きな差があることが明らかになりました。とりわけ東北・9州・関西の地方都市で消費が顕著に増加しており、家庭での調理ニーズの変化や健康志向の高まりが強く影響しています。えのきたけは今後も家計に優しく、栄養価の高い食品として、多くの世帯に支持され続けると見込まれます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました