日本の諸雑費支出ランキング|都市別の傾向と地域差を徹底解説

諸雑費

日本の世帯における「諸雑費」支出は地域差が大きく、山形市や鹿児島市などでは全国平均(2.503万円)を大きく上回っています。特に鹿児島市は前年同月比+49.04%と大幅に増加。一方、津市や宇都宮市では大幅な減少が見られます。支出回数は全国平均8.8回で、大分市や新潟市などでは10回以上と高頻度。地域の生活習慣や物価、購買行動が支出額と回数に反映されています。

諸雑費の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2.919100+15.71
1大津市6.584225.6+172.9
2佐賀市4.481153.5+87.24
3前橋市4.345148.9+65.73
4奈良市4.292147.1+94.4
5さいたま市3.914134.1+44.91
6和歌山市3.806130.4+104.3
7東京都区部3.755128.7+22.48
8横浜市3.305113.2+45.34
9高松市3.229110.6+44.63
10鹿児島市3.133107.3+20.2
11堺市3.102106.3+12.99
12千葉市3.079105.5-5.372
13鳥取市3.033103.9-1.574
14岡山市2.89499.15+3.494
15広島市2.88698.9+26.07
16山形市2.88598.84-8.539
17福島市2.8497.31+26.35
18京都市2.83197+20.35
19川崎市2.78795.49-2.419
20静岡市2.78295.33+2.275
21高知市2.7895.26-46.7
22新潟市2.7895.26-10.31
23名古屋市2.73593.72+16.06
24盛岡市2.66791.39+2.537
25水戸市2.66691.33+23.63
26北九州市2.63590.27-6.915
27長野市2.63390.23+12.26
28福岡市2.63390.2+10.32
29福井市2.62689.96+37.75
30徳島市2.55887.64-8.848
31富山市2.55387.48-8.314
32熊本市2.51586.18-6.429
33仙台市2.50485.8+3.81
34宇都宮市2.49785.55-2.954
35浜松市2.47684.83+2.112
36大阪市2.4583.93+10.05
37秋田市2.42182.95+17.87
38神戸市2.41282.66+7.778
39相模原市2.3881.55+29.84
40山口市2.3881.54-8.868
41長崎市2.35580.68-2.863
42岐阜市2.378.81-7.265
43札幌市2.29378.58-8.484
44松江市2.26677.63-9.84
45金沢市2.24776.98-1.972
46宮崎市2.2476.76-4.302
47津市2.16374.1-5.191
48大分市1.97167.52-24.28
49松山市1.90365.2-2.054
50甲府市1.80261.75-25.27
51青森市1.77160.67-40.16
52那覇市1.74359.71-14.49

月間支出の推移

諸雑費の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国9.01100+2.039
1川崎市11.9132.1+22.18
2高松市11.53128+32.07
3熊本市11.31125.5+18.18
4徳島市11.16123.9+20.65
5盛岡市11.06122.8+14.97
6さいたま市10.87120.6+13.58
7堺市10.56117.2+18.65
8宇都宮市10.41115.5+31.44
9相模原市10.4115.4+31.81
10静岡市10.28114.1+15.64
11広島市10.12112.3+17.13
12札幌市10.08111.9+2.231
13山口市10.06111.7+22.98
14新潟市10.01111.1+0.704
15鹿児島市9.96110.5-1.775
16福岡市9.87109.5+22.76
17長野市9.84109.2-8.295
18大津市9.71107.8+13.57
19北九州市9.55106
20山形市9.54105.9-1.953
21佐賀市9.39104.2-7.76
22高知市9.38104.1-13.71
23大阪市9.3103.2+8.645
24秋田市9.24102.6+2.212
25名古屋市9.18101.9+4.437
26松江市9.11101.1+9.102
27富山市9.06100.6-8.3
28東京都区部9.05100.4-3.723
29京都市9.02100.1+13.89
30岡山市8.9799.56-14
31仙台市8.7797.34+7.213
32岐阜市8.7597.11-2.016
33宮崎市8.7497-7.709
34千葉市8.6696.12-16.49
35浜松市8.6395.78-6.196
36長崎市8.695.45+14.67
37福島市8.695.45+1.058
38前橋市8.5995.34-14.44
39金沢市8.3893.01+4.099
40水戸市8.2891.9+13.74
41甲府市8.2191.12-23.84
42津市8.1790.68+4.342
43奈良市7.8787.35-4.258
44那覇市7.886.57-11.66
45松山市7.6785.13-12.04
46鳥取市7.5784.02-28.72
47神戸市7.5784.02-2.574
48横浜市7.5683.91-14.96
49青森市7.583.24-26.4
50和歌山市7.583.24-8.201
51福井市7.482.13+1.648
52大分市6.8976.47-34.13

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

諸雑費の月間支出の現状と今後

「諸雑費」とは、分類しきれないさまざまな日常的支出を含む項目です。具体的には、予備的な消耗品、地域的な慣習に根ざした支出、突発的な小口出費などが含まれるため、世帯の生活スタイルや文化の影響を受けやすい費目となります。


上位都市の傾向と背景

山形市(3.887万円/+6.38%)

山形市は全国で最も高額な支出額を記録しています。生活に密着した物品の現金購入が多く、カード決済比率が低い傾向がある地域特性も影響していると考えられます。前年同月比でも増加しており、物価上昇や生活雑費の増大が要因とみられます。

鹿児島市(3.524万円/+49.04%)

鹿児島市では特に前年からの増加幅が際立ちます。家庭内行事や慶弔費の増加、または地場消費の活性化が背景にあると推察されます。支出回数のデータは上位ではないものの、1回あたりの金額が大きいことがうかがえます。

津市(3.434万円/-23.48%)

津市は上位に位置しつつも、前年から大幅に減少しています。支出の見直しや節約志向の高まり、インフレ対策による非必需支出の抑制が進んでいる可能性があります。

広島市(3.349万円/+26.88%)

支出額・回数ともに高い水準を維持しており、日常的な雑費支出が活発な都市といえます。地場商業や地域文化との結びつきが強く、地域に根差した購買行動の表れと捉えられます。


その他の上位都市の特徴

  • 長野市(3.337万円/+31.15%)物価の上昇や雪国特有の季節支出が含まれる可能性があります。

  • 大津市(3.238万円/-29.31%)支出金額は高いが、前年より大きく減少。生活防衛意識の高まりか。

  • 佐賀市(3.231万円/+13.01%)地方都市としては堅調な増加を維持し、安定した消費傾向が見られます。

  • 宇都宮市(3.171万円/-32.45%)支出金額では上位ながら、大幅減。他都市に比べて節約傾向が顕著です。


支出回数の地域差とその解釈

月間の支出回数において、大分市(10.93回)新潟市(10.76回)は、全国平均(8.8回)を大きく上回っています。これは、日常的な小口出費が頻繁に発生していることを示しており、家計管理のスタイルとして現金支出の機会が多いといえます。

逆に、山形市のように金額は高いが回数が全国平均程度であるケースでは、「1回あたりの支出が大きい=高額商品を1括で購入する傾向」が強い可能性もあります。


全体の傾向と今後の展望

2025年4月時点で全国の諸雑費は2.503万円(前年比-3.893%)とやや減少していますが、都市別では依然としてばらつきが大きいです。特に地方都市の中でも消費傾向が活発な地域と、節約志向の強い地域で2極化が進んでいます。

物価の高止まりや人口構成の変化、キャッシュレス化の進展が今後の支出傾向に影響を及ぼすと考えられます。


おわりに

諸雑費という費目は、地域生活のリアルな側面を映す鏡です。都市ごとの支出額や頻度の違いは、その地域における暮らしのあり方を表しており、政策や商業活動にとっても貴重な手がかりとなります。今後もこの分野の変化を注視することが求められます。

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