【最新】月極駐車場の価格差を徹底分析|地域別の車庫借料とその背景

自動車・交通

2025年5月時点の車庫借料1か月の全国平均は1.058万円で、東京都区部は2.725万円と突出。大阪・高松・那覇などでも高額水準を記録。地価や土地転用、EVインフラの需要、再開発が価格上昇の背景にあり、都市部と地方で大きな価格差が見られる。

都市別の車庫借料1か月の相場価格

2025年5月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均1.058+2.301
1東京都区部2.725+0.405
2府中2.083
3高松2.033
4大阪2
5川崎1.9
6那覇1.773+22.86
7横浜1.663
8西宮1.648
9神戸1.622
10千葉1.616+0.981
11伊丹1.433
12盛岡1.423
13宇都宮1.417
14京都1.417
15大分1.363+104.5
16青森1.357
17仙台1.35+8
18浦安1.343+5.772
19川口1.333+11.11
20福岡1.305+18.38
21藤沢1.283
22福島1.283
23立川1.267
241.247
25札幌1.243
26広島1.21
27長崎1.2+2.854
28さいたま1.191
29和歌山1.187-5.57
30岐阜1.163
31大津1.14
32八王子1.137+3.336
33相模原1.1
34奈良1.1+73.69
35北九州1.073
36金沢1.055+0.476
37新潟1.02+1.827
38松阪1.017
39東大阪1
40所沢1-3.223
411
420.97
43松本0.967
44松山0.94
45枚方0.927-7.33
46熊谷0.92
47函館0.92
48静岡0.9
49水戸0.867-25.71
50富士0.857
51福井0.85
52鹿児島0.833
53前橋0.833-24.25
54松江0.8
55高知0.783+17.49
56長岡0.767
57熊本0.767-31.34
58山口0.757+5.097
59秋田0.74-8.268
60姫路0.733
61佐賀0.733+9.99
62旭川0.7
63宮崎0.7
64鳥取0.693+2.453
65名古屋0.683
66小山0.667
67徳島0.657+3.695
68岡山0.653
69福山0.65
70日立0.64
71山形0.633
72八戸0.633+8.572
73甲府0.6
74佐世保0.6-21.74
75富山0.583
76浜松0.567
77長野0.533
78郡山0.517
79豊橋0.478
80宇部0.45
81今治0.45
車庫借料1か月

詳細なデータとグラフ

車庫借料の小売価格の相場と推移

2025年5月時点の車庫借料(月額)の全国平均は1.058万円で、前年同月比は+2.301%と緩やかな上昇を示しています。車庫料金は地域の土地価格や都市構造に密接に関係しており、とりわけ都市部での高水準が目立ちます。


車庫借料が高い都市の特徴

最新データでは、東京都区部が2.725万円で全国最高水準。以下、府中(2.083万円)や高松(2.033万円)、大阪(2万円)などが続いています。

東京都区部(2.725万円)

地価の高さと住宅密集地の駐車場不足が主因です。分譲・賃貸住宅ともに車庫のない物件が多く、民間駐車場の需要が絶えません。

府中・川崎・横浜など首都圏

東京都心部から少し離れた地域でも地価が高止まりしており、東京通勤圏としての需要や住宅開発による駐車スペース不足が料金高騰の背景です。

高松・那覇など地方都市の例外

高松(2.033万円)や那覇(1.773万円)といった地方都市でも異例の高さが目立ちます。那覇は前年同月比+22.86%と特に急騰。これは観光回復と都市部再開発による供給減少、土地利用転換などが影響している可能性が高いです。


近畿地方の動向(大阪・神戸・西宮)

大阪(2万円)

商業地を多く抱える大阪市中心部では、駐車スペースの需要が常に高く、ビル型立体駐車場の運営コストも料金に反映されています。

神戸・西宮(1.6万円台)

阪神間の住宅地である西宮や神戸も、都心アクセスの良さと住宅密集による駐車スペースの限界が高価格の要因です。


地方都市との格差と平均価格の意味

全国平均の1.058万円は、地方都市や郊外地域の低価格と都市部の高価格が混在する中間値であり、実際の体感は都市によって大きく異なります。地方では5000~7000円台も珍しくない1方、首都圏・関西圏では2万円前後が1般的な水準になりつつあります。


価格上昇の要因と今後の展望

都市部の土地価格と競争

駐車場は利益率の高い土地利用形態ではないため、マンション・商業施設への転用が進むと駐車場は減少し、供給逼迫による価格上昇を招きます。

② カーシェア・EV普及との影響

近年は自家用車保有率の減少傾向もありますが、同時にEV車普及により専用充電車庫のニーズが高まり、設備付きの車庫料金が高騰する要因にもなっています。

③ 再開発とインバウンド需要の影響

観光需要の回復や都市再開発の影響で、1時的に月極駐車場の解約・転用が進み、周辺価格に連鎖的な影響を与えるケースも見られます。


まとめと政策的課題

車庫借料は「住居と移動手段」が複合的に絡み合う費用であり、都市のライフスタイルや土地政策に左右される側面が大きいです。今後は月極駐車場にもEVインフラや防犯設備などが求められ、利便性の向上と価格とのバランスが課題となるでしょう。

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