家具・家事サービス支出ランキング2025年:青森市・水戸市が急伸

一般家具

2025年4月の家具・家事用品関連サービスの全国平均支出は358円で、青森市(1304円)、水戸市(1222円)が突出。鳥取市や横浜市も急増し、特にDIYが困難な高齢者層の利用が目立つ。今後は地域差を伴いながら、サービス需要の拡大が予想される。

家具・家事用品関連サービスの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国358100-2.981
1青森市1304364.2+184.7
2水戸市1222341.3+514.1
3鳥取市677189.1+278.2
4高松市561156.7+284.2
5浜松市538150.3+295.6
6北九州市524146.4-14.52
7横浜市523146.1+925.5
8岡山市434121.2+223.9
9和歌山市428119.6-4.251
10松山市414115.6+35.29
11長野市412115.1+35.97
12那覇市392109.5+71.93
13大阪市383107-9.026
14鹿児島市382106.7+36.43
15福島市380106.1-34.93
16東京都区部375104.7+55.6
17津市367102.5+270.7
18熊本市35097.77-73.88
19盛岡市34094.97+92.09
20高知市33493.3+25.09
21福岡市30785.75-78.61
22甲府市30284.36-23.93
23静岡市28479.33+155.9
24山形市28078.21+48.94
25札幌市27275.98-71.4
26富山市25470.95+167.4
27千葉市25170.11-33.77
28山口市25069.83+90.84
29さいたま市24668.72+7.424
30川崎市20557.26-60.42
31大分市20557.26+33.99
32宮崎市20456.98-27.14
33福井市20256.42-57.74
34長崎市20055.87+143.9
35松江市19955.59-64.72
36佐賀市19855.31-19.18
37秋田市16746.65-20.85
38京都市15743.85-37.2
39前橋市15443.02+20.31
40相模原市14941.62+170.9
41名古屋市14039.11+225.6
42岐阜市13938.83-14.2
43奈良市13838.55+0.73
44徳島市13537.71-78.61
45大津市12033.52-59.73
46新潟市11632.4-46.05
47宇都宮市11131.01-87.54
48広島市10429.05+0.971
49堺市7621.23-54.76
50金沢市7119.83-37.17
51神戸市7119.83-39.32
52仙台市349.497-88.07

月間支出の推移

家具・家事用品関連サービスの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.1100-16.67
1青森市0.21210
2長野市0.2200+66.67
3福島市0.19190+11.76
4山口市0.18180+100
5佐賀市0.18180+50
6山形市0.17170+88.89
7富山市0.17170+88.89
8千葉市0.17170+112.5
9鳥取市0.15150+15.38
10大分市0.15150+25
11和歌山市0.15150+87.5
12熊本市0.14140-41.67
13北九州市0.14140-6.667
14鹿児島市0.13130+18.18
15浜松市0.13130-7.143
16松江市0.13130-43.48
17さいたま市0.13130+30
18水戸市0.12120+71.43
19横浜市0.12120+300
20松山市0.12120+50
21新潟市0.12120-36.84
22相模原市0.11110+57.14
23盛岡市0.11110-15.38
24堺市0.11110-8.333
25前橋市0.11110+37.5
26静岡市0.1100-9.091
27甲府市0.1100-23.08
28宮崎市0.1100-47.37
29京都市0.1100-23.08
30高松市0.0990-25
31東京都区部0.0990-18.18
32徳島市0.0990-35.71
33宇都宮市0.0990-52.63
34福岡市0.0880-57.89
35奈良市0.0880
36神戸市0.0770
37札幌市0.0770-46.15
38広島市0.0770-12.5
39岡山市0.0770-46.15
40大津市0.0770+16.67
41名古屋市0.0770+250
42秋田市0.0660-62.5
43福井市0.0660-40
44津市0.0660-14.29
45高知市0.0550-37.5
46那覇市0.0550-54.55
47岐阜市0.0550-58.33
48金沢市0.0440-42.86
49長崎市0.0330-66.67
50川崎市0.0330-81.25
51大阪市0.0330-78.57
52仙台市0.0330-72.73

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

家具・家事用品関連サービスの月間支出の現状と今後

「家具・家事用品関連サービス」とは、家具の組立・修理・設置、家事用品のメンテナンス、あるいはレンタルや宅配設置などに係る対価を含むサービスです。これらはDIYの代替手段として、特に高齢者世帯や共働き家庭を中心に需要が高まっており、住環境の利便性と快適性を支える役割を担っています。2025年4月の全国平均支出は358円、購入頻度は0.1回と、頻度は低いながらも出費が集中する傾向があります。


青森市 ― 地域最高支出の背景

青森市の支出は1304円で全国1位、購入頻度も0.21回と高く、サービス利用の積極性が際立ちます。寒冷な気候が家具の劣化やメンテナンス需要を高めるほか、雪対策のための家具修理・設置作業の外注も影響していると考えられます。また、前年比+184.7%と急増しており、突発的な需要(例:大雪被害やリフォーム需要)も関係している可能性があります。


水戸市 ― 5倍増の急伸

水戸市は1222円で2位、前年同月比では+514.1%と大きな伸びを見せました。サービスの種類が増加し、家具の運搬・廃棄・再組立など幅広いニーズが反映されたとみられます。生活様式の変化(在宅勤務増など)や高齢化に伴うDIY困難世帯の増加が、この支出増を後押ししています。


鳥取市・高松市・浜松市 ― 中位層の急拡大

鳥取市(677円)高松市(561円)浜松市(538円)は、いずれも前年比200%以上の伸びを示しています。特に鳥取市では平均購入頻度が0.15回と比較的高く、利用者層が拡大している様子がうかがえます。これらの地方都市では、大都市に比べて専門業者が少ない分、スポット的な高額サービスの利用が支出に反映されやすい傾向があります。


北9州市・横浜市 ― 都市型需要の変動

北9州市(524円)は支出は高いものの、前年比-14.52%と減少。1方、横浜市(523円)は前年比+925.5%と急増しており、家具設置や配送を含む新生活対応需要などが1時的に膨らんだ可能性があります。都市部では単身・共働き世帯が多く、手間のかかる作業を外注する傾向が強く見られます。


岡山市・和歌山市・松山市 ― 安定的な利用と支出

岡山市(434円)和歌山市(428円)、松山市(414円)は全国平均を上回る水準で推移しており、サービスが家庭に1定程度根付いていることがうかがえます。とくに岡山市ではリフォームや買い替え時に業者に依頼する傾向が高く、近年の耐震・省エネ改修補助制度との連動も背景にあると考えられます。


購入頻度から見たサービスの定着度

全国平均の0.1回に対して、青森市(0.21回)長野市(0.20回)、福島市(0.19回)などは高い頻度でサービスを利用しています。これらの都市では、高齢化やDIY離れといった構造的な背景があり、住生活を外部サービスに依存する傾向が今後も強まると予想されます。千葉市や山形市、佐賀市なども前年比で50~100%以上の頻度増加が見られ、広範な地域で利用の定着が進みつつあります。


総括 ― 家具・家事用品関連サービスの今後

2025年4月時点では、特定の都市で急激な支出増加が見られる1方、全国平均では微減(-2.981%)とやや停滞傾向にあります。ただし、利用頻度の増加と地域間格差の拡大は、今後の市場成長の兆しでもあります。家具・家事関連の業務を外注する「暮らしの外部化」が今後さらに進展すれば、地方でも高齢者・共働き世帯を中心に需要が拡大することが予測されます。

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