2025年5月時点の北海道・東北地方のバス代7km1回の平均は363.2円で、郡山の450円が最高値です。前年から平均2.699%上昇し、仙台は7.143%、八戸は15.63%と大幅に値上げしました。冬季コスト増や燃料費高騰が価格に影響し、地域ごとに料金差が顕著です。今後は利用促進策と運営効率化が課題となります。
都市別のバス代7km1回の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 363.2 | +2.699 | |
1 | 郡山 | 450 | |
2 | 福島 | 430 | |
3 | 盛岡 | 430 | |
4 | 旭川 | 410 | |
5 | 秋田 | 400 | |
6 | 仙台 | 375 | +7.143 |
7 | 八戸 | 370 | +15.63 |
8 | 山形 | 330 | |
9 | 函館 | 310 | |
10 | 青森 | 250 | |
11 | 札幌 | 240 | +14.29 |

詳細なデータとグラフ
北海道・東北の小売価格の相場と推移
2025年5月時点における北海道・東北地方のバス代7km1回の平均価格は363.2円です。全国平均と比較するとやや高めの水準にありますが、地域ごとの人口密度や地理的条件、公共交通の利用実態によりばらつきが見られます。寒冷地であるため冬季の運行コストが上昇しやすく、これも価格に影響を与えています。
都市別の料金ランキングと特徴
高価格帯の都市
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郡山(450円)は北海道・東北で最も高いバス代を示し、地方中核都市でありながら路線維持の負担が大きいことが反映されています。
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福島(430円)、盛岡(430円)、旭川(410円)、秋田(400円)も高めの設定で、人口分散型の都市構造や冬季の維持費増加が価格に影響しています。
中価格帯の都市
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仙台(375円)、8戸(370円)は東北地方の中核都市であり、1定の利用者数があることから比較的安定した価格水準です。特に8戸は前年に大幅な値上げ(+15.63%)があり注目されます。
低価格帯の都市
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山形(330円)、函館(310円)、青森(250円)は低めの設定で、公共交通利用促進のための施策や地形的な路線特性が影響していると考えられます。
料金推移と増加傾向
前年同月比での増加率は平均で+2.699%となっています。特に
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仙台は+7.143%と比較的大きく上昇し、
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8戸は+15.63%と顕著な値上げが見られました。
この背景には燃料費や人件費の高騰、コロナ禍後の需要回復に伴う運営コスト増加が挙げられます。その他の都市は比較的穏やかな増加であり、地域差が顕著です。
都市別の課題と今後の展望
冬季コストの影響
寒冷地域の北海道・東北では冬季の除雪や寒冷対策費用がバス運行にかかるため、料金が高止まりする傾向があります。特に郡山や盛岡、秋田などはこの影響が大きいです。
利用促進と料金設定
青森や函館のような低価格設定は利用者の確保を目的とした政策の1環と考えられ、地域の公共交通維持の鍵となっています。
大幅値上げの背景
8戸の大幅値上げは運行維持困難や燃料価格上昇の直接的影響を示し、今後他都市でも類似の動きが懸念されます。
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