2025年5月時点でのカーポート1セットの全国平均価格は25.6万円で、前年比+6.9%。札幌は75.42万円と突出して高く、雪国仕様の高強度タイプが主流。中価格帯では名古屋や横浜が上昇中。首都圏ではシンプルな仕様が多く比較的安価だが、施工費や素材費の高騰で今後も価格上昇が予想される。
都市別のカーポート1セットの相場価格
都市 | 最新値[万円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 27.19 | +10.23 | |
1 | 札幌 | 75.42 | +16.25 |
2 | 鳥取 | 63.8 | +32.72 |
3 | 佐賀 | 58.96 | +76.41 |
4 | 山形 | 48.39 | +9.258 |
5 | 盛岡 | 47.98 | |
6 | 青森 | 37.4 | +7.884 |
7 | 秋田 | 35.9 | +3.161 |
8 | 宮崎 | 34.04 | +0.554 |
9 | 福井 | 31.75 | |
10 | 富山 | 31.43 | +22.9 |
11 | 水戸 | 29.12 | +59.82 |
12 | 名古屋 | 27.85 | +8.366 |
13 | 和歌山 | 26.89 | +22.23 |
14 | 高知 | 26.5 | +9.307 |
15 | 長野 | 26.48 | +5.829 |
16 | 岡山 | 26.22 | +4.963 |
17 | 横浜 | 26 | +11.38 |
18 | 金沢 | 25.31 | +25.19 |
19 | 新潟 | 24.58 | +2.997 |
20 | 甲府 | 23.65 | +7.012 |
21 | 神戸 | 23.65 | +5.911 |
22 | 福島 | 23.62 | +2.829 |
23 | 奈良 | 23.4 | +3.595 |
24 | 松江 | 23.19 | +7.466 |
25 | 京都 | 22.26 | +14.69 |
26 | 福岡 | 22 | +12.05 |
27 | 大分 | 21.95 | +8.776 |
28 | 岐阜 | 21.67 | +21.44 |
29 | 千葉 | 21.05 | +6.019 |
30 | 前橋 | 20.78 | -0.277 |
31 | 宇都宮 | 20.65 | |
32 | 山口 | 20.4 | |
33 | さいたま | 20.3 | +3.361 |
34 | 松山 | 20.2 | |
35 | 高松 | 20.06 | |
36 | 大阪 | 19.88 | -4.957 |
37 | 熊本 | 19.8 | +20.97 |
38 | 広島 | 19.25 | |
39 | 津 | 19.1 | |
40 | 東京都区部 | 19 | +0.805 |
41 | 徳島 | 18.92 | -4.45 |
42 | 仙台 | 18.4 | |
43 | 鹿児島 | 18.2 | |
44 | 静岡 | 18.2 | |
45 | 長崎 | 16.55 | -7.102 |
46 | 大津 | 10.67 |

詳細なデータとグラフ
カーポートの現状と今後
2025年5月時点におけるカーポート1セットの全国平均価格は25.6万円で、前年同月比では+6.906%と比較的大きな上昇を示している。カーポートはエクステリア市場の中でも住宅の防雪・防雨・防日焼け対策として需要が高まりつつあり、近年では素材やデザインの高機能化によって価格帯も多様化している。
高価格帯都市―札幌の特異性
最も価格が高いのは札幌(75.42万円)で、全国平均の約3倍にも達する。これは降雪量の多さに対応するため、耐積雪強度の高い2本柱や折板屋根型の高強度仕様が選ばれるためである。また、前年同月比+16.25%と急騰しており、原材料価格の上昇や豪雪対策需要の増大が背景にあると考えられる。北海道の特異な気候条件が他地域と1線を画す価格形成をしている代表例である。
中価格帯都市の動向
名古屋(27.85万円)、岡山(26.22万円)、横浜(26万円)などは、全国平均をやや上回る中価格帯に位置している。いずれも都市部の戸建て住宅地で自家用車所有率が高く、積雪対策までは必要ないが、雨や直射日光対策としての需要が強い。また、横浜は+11.38%、名古屋は+8.366%と上昇幅も大きく、近年の物価上昇や素材価格高騰が価格に影響を与えている。
平均的価格都市の傾向
新潟(24.58万円)や神戸(23.65万円)、京都(22.26万円)などは、価格帯としては全国平均付近に位置しながら、それぞれ地域の特性に応じた変動を見せている。新潟は雪国であるが札幌ほどではなく、中強度程度の仕様が1般的なため価格も中庸。また、京都や神戸では景観への配慮も設計上の要素として求められ、デザイン型カーポートの導入も見られる。
低価格帯都市と今後の展望
千葉(21.05万円)やさいたま(20.3万円)といった首都圏郊外都市では、比較的シンプルなアルミ製片屋根型の標準的なカーポートが主流となっており、価格は抑えられている。とはいえ、前年同月比で+6%前後の上昇が確認され、原材料費高騰、職人不足による施工費の上昇が反映されつつある。
将来的には、災害に強いタイプや太陽光パネル搭載型などの高機能モデルの需要増が予想され、価格の2極化が進行する可能性もある。
コメント