2025年5月時点でのカーテン1袋の平均価格は5,342円。札幌・仙台・新潟では防寒機能重視のため高価格。静岡や岡山でもインテリア需要の高まりにより価格上昇。東京都区部や大阪はブラインド等の代替品普及により価格安定傾向。
都市別のカーテン1袋の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 5355 | +3.8 | |
1 | 水戸 | 6903 | +5.084 |
2 | 岐阜 | 6769 | +6.615 |
3 | 福井 | 6578 | |
4 | 甲府 | 6578 | |
5 | 札幌 | 6441 | +9.858 |
6 | 仙台 | 6193 | +2.635 |
7 | 長野 | 6138 | |
8 | 長崎 | 6101 | -5.674 |
9 | 新潟 | 5935 | +6.572 |
10 | 津 | 5903 | +8.791 |
11 | 盛岡 | 5845 | |
12 | 那覇 | 5679 | +37.01 |
13 | 宇都宮 | 5673 | +10.09 |
14 | 高松 | 5661 | +3.341 |
15 | 静岡 | 5569 | +15.16 |
16 | 広島 | 5506 | +4.717 |
17 | 大分 | 5482 | |
18 | 熊本 | 5479 | |
19 | 松山 | 5478 | +7.181 |
20 | 千葉 | 5478 | |
21 | 名古屋 | 5379 | +3.204 |
22 | 東京都区部 | 5351 | +2.118 |
23 | 金沢 | 5323 | |
24 | 岡山 | 5316 | +12.03 |
25 | 青森 | 5312 | +12.04 |
26 | 松江 | 5162 | -6.06 |
27 | 秋田 | 5111 | |
28 | 宮崎 | 5111 | +16.74 |
29 | 大阪 | 5058 | +8.821 |
30 | 横浜 | 5053 | +3.588 |
31 | 徳島 | 5038 | -1.428 |
32 | 神戸 | 5030 | +1.473 |
33 | 大津 | 4949 | |
34 | 富山 | 4943 | -3.57 |
35 | 山形 | 4923 | +3.511 |
36 | 福島 | 4919 | -12.97 |
37 | さいたま | 4879 | |
38 | 前橋 | 4834 | +7.83 |
39 | 鳥取 | 4816 | +8.249 |
40 | 鹿児島 | 4779 | +4.642 |
41 | 高知 | 4745 | |
42 | 山口 | 4582 | +13.16 |
43 | 奈良 | 4561 | |
44 | 京都 | 4561 | -1.977 |
45 | 福岡 | 4376 | +11.95 |
46 | 和歌山 | 4289 | +4.026 |
47 | 佐賀 | 3889 | +0.0257 |

詳細なデータとグラフ
カーテンの現状と今後
2025年5月時点でのカーテン1袋あたりの全国平均価格は5,342円となっており、前年同月比で+5.208%の上昇を示しています。この値上がり傾向は、原材料費や人件費の高騰に加え、住宅の断熱性やインテリアへのこだわりが高まっていることが背景と考えられます。価格の上昇幅には都市間で大きな差があり、地域特性や気候、消費者の購買傾向に強く影響されています。
高価格帯都市 ― 札幌・仙台・新潟
札幌(6,441円)は全国で最も高価格となっており、前年比+9.858%という堅調な上昇も見られます。寒冷地である札幌では、厚手で断熱性の高いカーテンが主流となっており、機能性重視の需要が価格を押し上げていると考えられます。
仙台(6,193円)もまた、東北地方の気候特性から防寒性能を重視する傾向があり、高価格帯に属しています。前年比は+2.635%と緩やかではありますが、安定した需要があることを示しています。
新潟(5,935円)も日本海側の積雪地帯として寒さ対策のための2重窓+厚手カーテンの組み合わせが1般的であり、カーテンへの投資が相対的に高い傾向にあります。前年比も+6.572%と安定成長です。
中価格帯都市 ― 静岡・広島・千葉・名古屋
静岡(5,569円)は前年比+15.16%と全国でも屈指の上昇率を記録しています。温暖な地域ではありますが、インテリアとしてのカーテン需要が拡大しており、デザイン性の高い製品の購入が進んでいることが背景にあると考えられます。
広島(5,506円)も同様に、前年比+4.717%と穏やかな上昇。気候バランスが取れた地域のため、厚手も薄手も1定の需要があることが、安定した価格水準につながっているとみられます。
千葉(5,478円)・名古屋(5,379円)は東京近郊や中京圏という商業圏に属し、住宅様式が都市型に近いため、量販店での標準品需要が中心で、価格は平均に近い水準で推移しています。ただし、名古屋は前年比+3.204%と緩やかな上昇にとどまっています。
全国平均帯 ― 東京都区部・岡山・大阪
東京都区部(5,351円)は全国平均とほぼ1致する水準ですが、前年比+2.118%と緩やかな伸び。都市型住宅ではカーテンの数が限られていることや、ブラインド・ロールスクリーンなどへの代替が進んでいる影響もあり、価格の変動は抑えられています。
岡山(5,316円)は前年比+12.03%と、比較的高い伸びを示しています。これは地場のインテリア意識の高まりや、戸建て住宅比率の高さが影響していると考えられます。
大阪(5,058円)は調査対象の中で最も安価な水準にありますが、前年比+8.821%と上昇幅は大きめです。大阪では価格に敏感な消費者が多く、量販品の流通が盛んなことが価格を抑える1因となっています。
今後の展望
カーテン市場は、単なる目隠しから断熱・防音・UVカットなどの多機能型へと進化しており、価格の底上げが進んでいます。特に寒冷地やインテリア志向の高い地域では、今後も価格の上昇傾向が続くと予測されます。1方、都市型住宅地では、ブラインドやシェードの普及が影響し、価格の上昇は限定的になる可能性があります。
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