2025年5月時点のカット代全国平均は3,782円で、前年同月比+1.319%。熊本や宇都宮など地方都市で高価格傾向が顕著で、大分などでは1年で10%以上の上昇も。背景には人件費の上昇や物価高騰があり、今後も都市ごとの格差拡大が懸念される。
都市別のカット代1回の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 3782 | +1.319 | |
1 | 熊本 | 4812 | +5.875 |
2 | 宇都宮 | 4785 | +4.636 |
3 | 新潟 | 4683 | +1.871 |
4 | 大津 | 4450 | |
5 | 福井 | 4440 | +5.714 |
6 | 大分 | 4425 | +14.19 |
7 | 富山 | 4415 | +2.436 |
8 | 千葉 | 4391 | -0.858 |
9 | 高知 | 4373 | +1.274 |
10 | 岐阜 | 4338 | |
11 | 横浜 | 4326 | +1.597 |
12 | 東京都区部 | 4289 | +0.799 |
13 | 水戸 | 4225 | +1.198 |
14 | 京都 | 4058 | +7.241 |
15 | 札幌 | 4057 | +4.995 |
16 | 広島 | 4014 | +3.507 |
17 | 松江 | 3988 | |
18 | 奈良 | 3988 | +3.908 |
19 | さいたま | 3981 | +1.015 |
20 | 長野 | 3973 | +3.248 |
21 | 仙台 | 3965 | |
22 | 名古屋 | 3951 | +0.381 |
23 | 佐賀 | 3900 | |
24 | 鹿児島 | 3888 | +1.435 |
25 | 神戸 | 3863 | +2.576 |
26 | 金沢 | 3858 | -3.91 |
27 | 津 | 3748 | +0.214 |
28 | 前橋 | 3740 | |
29 | 高松 | 3638 | -13.13 |
30 | 盛岡 | 3613 | -3.344 |
31 | 山形 | 3438 | -6.014 |
32 | 静岡 | 3430 | |
33 | 福島 | 3425 | +1.632 |
34 | 福岡 | 3293 | -8.655 |
35 | 松山 | 3288 | |
36 | 岡山 | 3222 | |
37 | 和歌山 | 3167 | +11.79 |
38 | 徳島 | 3165 | |
39 | 鳥取 | 3150 | -5.97 |
40 | 大阪 | 3148 | +11.87 |
41 | 秋田 | 3135 | |
42 | 山口 | 3080 | -2.222 |
43 | 甲府 | 3066 | +0.822 |
44 | 青森 | 3065 | |
45 | 長崎 | 2980 | |
46 | 宮崎 | 2963 | +11.39 |
47 | 那覇 | 2575 | +7.292 |

詳細なデータとグラフ
カット代の小売価格の相場と推移
2025年5月時点の全国平均カット代は3,782円。前年同月比では+1.319%の緩やかな上昇が見られ、これは物価全体の上昇傾向と美容業界の人件費高騰、光熱費増加などが影響しています。生活必需的サービスであるにもかかわらず、1定の価格安定性が保たれていますが、都市によって価格差が顕著です。
都市別の価格ランキングと地域特性
都市別に見ると、熊本(4,812円)が最も高く、以下、宇都宮(4,785円)、新潟(4,683円)、大津(4,450円)、福井(4,440円)など、地方中核都市や北陸圏が上位に並びます。千葉(4,391円)など首都圏郊外も高価格ですが、都心部より郊外が高いという逆転傾向も見られます。
これらの地域では、理美容業界における労働力不足や顧客単価の維持を狙った価格改定が進んでおり、相場が高めに設定されています。
価格推移と増加傾向の都市
年間での価格変動を見ると、大分(+14.19%)が大きく上昇。熊本(+5.875%)、宇都宮(+4.636%)、福井(+5.714%)なども高い伸びを記録しています。これらの地域では、スタッフ確保のための賃金引き上げや店舗維持費の増加が価格に転嫁されていると考えられます。
1方、千葉は-0.858%とわずかに下落。首都圏では競争の激しさから、低価格帯維持の動きも見受けられます。
価格高騰の要因分析
カット代が上昇傾向にある背景には以下の要因が挙げられます:
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人件費の上昇:美容師不足と最低賃金の上昇により給与コストが増大。
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設備投資の回収:シャンプー台や内装などのリニューアルを反映。
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インフレ影響:電気代や水道代といったランニングコストの増加。
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高単価志向の顧客獲得戦略:低価格競争から脱却し、質重視の価格戦略をとる店舗が増加。
今後の見通しと消費者動向
今後も、物価上昇と人材確保の観点から緩やかな上昇傾向が続くと予想されます。特に地方都市では人手不足に伴う価格引き上げが顕著になる可能性があります。1方、都市部では価格とサービスの2極化が進み、低価格カット専門店と高級志向サロンの2分化が進展するでしょう。
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