全国の卸売市場におけるりんご価格は平均485.8円/kgで、沖縄県が最も高く588.3円/kg、京都市が最も低く432円/kg。地域差は輸送コストや市場規模によって生じており、今後は都市圏と遠隔地で価格格差が継続する見通し。全体としては緩やかな横ばい推移が予想される。
りんごの卸売り市場価格
りんごの高い順
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 沖縄県 | 仙台市 | 広島市 | 名古屋市 | 横浜市 | 札幌市 | 高松市 | 金沢市 | 東京都 | 主要市場 |
最新値[円/kg] | 485.8 | 588.3 | 510.7 | 502.3 | 494.7 | 491.7 | 489 | 485 | 484.7 | 480.3 | 475.7 |
前月比[%] | -0.114 | +1.204 | +3.515 | -0.529 | +1.298 | -3.277 | +0.273 | -2.479 | -1.088 | +1.836 | +0.283 |
前年同月比[%] | +0.432 | +0.626 | +13.06 | +0.601 | +3.776 | +3.364 | +3.822 | -9.12 | +7.069 | -1.234 | +0.0715 |
りんごの安い順
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 京都市 | 福岡市 | 大阪市 | 北九州市 | 主要市場 | 東京都 | 金沢市 | 高松市 | 札幌市 | 横浜市 |
最新値[円/kg] | 488.3 | 432 | 459 | 468.7 | 474.3 | 475.7 | 480.3 | 484.7 | 485 | 489 | 491.7 |
前月比[%] | -0.0534 | -2.335 | +2.075 | -0.636 | -0.975 | +0.283 | +1.836 | -1.088 | -2.479 | +0.273 | -3.277 |
前年同月比[%] | +0.781 | +3.349 | -4.837 | +0.644 | -7.054 | +0.0715 | -1.234 | +7.069 | -9.12 | +3.822 | +3.364 |

りんごの推移


最新の価格データ

その他のデータとグラフ
りんごの価格についての推移と展望
りんごは日本国内で広く生産・消費されている果実の代表格であり、青森・長野を中心とした産地から全国の卸売市場に流通しています。2010年から2025年4月までのデータを見ても、年々の天候や生産量、流通コスト、需要変動によって価格は一定の振れ幅をもって推移しています。最新の全国平均価格は485.8円/kgと高めの水準で、前年同月比では小幅な上昇が見られます(+0.0715%)。
都市別の価格とその要因
高価格地域の特徴
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沖縄県(588.3円/kg)最も高価格。内地からの輸送コストが高いため、果物全般において価格は高止まり傾向。気候条件的に地場産りんごがなく、全量が本州からの輸送品である。
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仙台市(510.7円/kg)・広島市(502.3円/kg)仙台は東北の主要都市であるが、需要が旺盛な都市部であるため価格はやや高め。広島は流通距離の関係で価格上昇気味。
中価格地域
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名古屋市・横浜市・札幌市・金沢市・東京都(480〜495円/kg)都市部需要に支えられつつも、流通網が整っており、比較的安定した価格帯。特に東京は主要集散地ながらも平均を下回っている(480.3円/kg)。
低価格地域の特徴
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京都市(432円/kg)・福岡市(459円/kg)・大阪市(468.7円/kg)京都が全国最安値。これは近隣の流通センターの存在や、地場市場の競争が価格を押し下げている可能性がある。福岡・大阪も大都市圏ながら卸売市場の効率性が価格抑制に寄与。
最近の価格変動と問題点
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前月比では微減傾向(全国平均 -0.114%)これは春先の流通量増加や気温上昇による鮮度低下を見込んだ調整価格と見られます。
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前年同月比では地域差が顕著仙台市(+13.06%)や金沢市(+7.069%)など上昇が目立つ一方、高松市(-9.12%)、北九州市(-7.054%)では大幅に下落しています。地場需要や競合果実の影響も反映されています。
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物流コストと燃料価格の影響特に離島や遠隔地では輸送コストの上昇が価格に直結。一方で、関西や九州では地理的に分配拠点が多く、価格が比較的低く抑えられる傾向。
今後の価格推移と展望
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全国平均は緩やかな上昇もしくは横ばい予想燃料費の落ち着きと天候次第で、生産安定が見込まれれば、価格は現状維持もしくは小幅上昇。
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地方市場間格差は続く見込み沖縄・北海道など地理的条件に左右される地域では高価格が定着。一方、大阪・福岡・京都といった物流拠点は引き続き低価格で推移する可能性が高い。
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需要減少への対応も課題少子高齢化による消費減少により、市場全体の果実需要が鈍化しており、今後は価格競争よりも品質・ブランド力が価格を左右する時代へと移行していく。
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