2025年4月時点でのさつまいもの卸売市場価格は、地域によって大きな価格差が見られ、特に鳥取市(451円/kg)や松江市(398円/kg)が高値を記録しています。供給不安定や物流コスト、地域差による需給バランスが価格変動の要因となっています。今後は供給拡大が安定化の鍵となる一方、高値維持が予想されます。
さつまいもの卸売り市場価格
さつまいもの高い順
鳥取市 | 松江市 | 沖縄県 | 福井市 | 大津市 | 大分市 | 広島市 | 高松市 | 徳島市 | 北九州市 | |
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最新 | 2021年12月 | 2021年12月 | 2025年4月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2021年12月 | 2025年4月 | 2025年4月 | 2023年12月 | 2025年4月 |
最大期 | 2021年6月 | 2021年5月 | 2021年5月 | 2010年7月 | 2021年6月 | 2015年7月 | 2011年7月 | 2021年6月 | 2010年7月 | 2015年7月 |
最新値[円/kg] | 451 | 398 | 389.7 | 342 | 338 | 337 | 335 | 333.7 | 320 | 318.7 |
最大値[円/kg] | 553 | 498 | 458 | 477 | 502 | 393 | 391 | 386 | 464 | 437 |
前月比[%] | +8.413 | -1.728 | +14.5 | +1.183 | +5.625 | +6.984 | +6.576 | +3.731 | +11.11 | -8.866 |
前年同月比[%] | +29.23 | +10.56 | +5.696 | -2.006 | +15.75 | +9.061 | +7.485 | +25.12 | -1.235 | +11.29 |
さつまいもの安い順
久留米市 | 大津市 | 水戸市 | 佐世保市 | いわき市 | 青森市 | 新潟市 | 盛岡市 | 上尾市 | 浜松市 | |
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最新 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2021年12月 | 2016年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2016年12月 | 2023年12月 |
最大期 | 2021年5月 | 2021年6月 | 2021年5月 | 2015年7月 | 2021年5月 | 2021年5月 | 2022年5月 | 2010年7月 | 2010年7月 | 2021年6月 |
最新値[円/kg] | 240 | 338 | 207 | 191 | 201 | 216 | 281 | 168 | 154 | 197 |
最大値[円/kg] | 375 | 502 | 353 | 367 | 362 | 390 | 449 | 371 | 316 | 413 |
前月比[%] | -12.73 | +5.625 | +2.985 | -15.49 | -11.06 | +3.349 | +7.663 | -10.64 | -9.942 | -10.05 |
前年同月比[%] | +0.4184 | +15.75 | +19.65 | +14.37 | -12.99 | +1.408 | -5.068 | -4.545 | -4.348 | -6.635 |

さつまいもの推移


その他のデータとグラフ
さつまいもの価格についての推移と展望
さつまいもの価格は、主に需給バランス、天候不順、物流コストの影響を受けて変動しています。特に地域ごとに価格の差が顕著であり、安定供給される都市もあれば、気象条件や収穫時期により価格が大きく変動する地域もあります。これまでの傾向としては、地域ごとの需要と供給の差、さらには観光需要の影響を受けて、特定の地域では価格が高騰することもありました。
最新のデータ(2025年4月)において、さつまいもの全国平均価格は一部地域で高値を記録し、特に鳥取市(451円/kg)や松江市(398円/kg)が価格上昇を示しています。これに対して、盛岡市(168円/kg)や上尾市(154円/kg)のように低価格を維持している地域もあります。
地域別のランキングとその特徴
高価格帯の地域(鳥取市・松江市・沖縄県)
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鳥取市(451円/kg)
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価格上昇率が顕著で、前年同月比+29.23%と大幅な伸びを示している。供給不足と需要の高まり、特に観光需要が影響していると考えられる。
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松江市(398円/kg)
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前月比は-1.728%で若干の価格調整があったものの、前年同月比で+10.56%の上昇を記録。地元需要の安定と農産物の品質が高く評価されている。
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沖縄県(389.7円/kg)
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前月比+14.5%の大幅な価格上昇。沖縄特有の温暖な気候が影響し、地域特産品としての需要が強く反映されている。
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中価格帯の地域(福井市・広島市・高松市)
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福井市(342円/kg)
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前月比は+1.183%と穏やかな上昇。前年同月比では-2.006%の微減が見られ、需給のバランスが安定している。
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広島市(335円/kg)
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前月比+6.576%と価格が安定しており、地元消費と供給体制がしっかりしている。
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高松市(333.7円/kg)
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前月比+3.731%の上昇を記録。前年同月比では+25.12%と急増しており、輸送コストや地元需要が影響している。
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低価格帯の地域(久留米市・水戸市・盛岡市)
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久留米市(240円/kg)
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前月比-12.73%の急落があり、供給過多や需要の減少が影響している可能性がある。
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水戸市(207円/kg)
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前月比+2.985%の上昇が見られ、前年同月比では+19.65%と大幅な上昇を記録しており、需給のバランスが調整されつつある。
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盛岡市(168円/kg)
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最も安価な地域であり、前年同月比では-4.545%の微減が見られ、収穫量や流通網の効率が影響している。
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最近の問題と課題
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供給の不安定性
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気象条件や自然災害の影響で、収穫量が不安定であるため、一部地域では供給不足が生じ、価格が急騰する傾向がある。
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物流コストの増加
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物流コストが上昇し、特に離島や交通の便が悪い地域では価格が高くなる傾向が強い。
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需給の不均衡
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需要が高い地域と供給過多の地域で、価格のばらつきが大きくなることが課題となっている。
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今後の推移の期待と予想
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短期的な価格上昇
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特に観光地や消費が活発な地域では、引き続き価格が上昇する可能性が高い。供給が限られる状況では、価格が安定しづらい。
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安定化の兆し
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一部地域での供給拡大が予想され、価格が安定する可能性もある。しかし、全体的には高値維持の傾向が続くとみられる。
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地域格差の拡大
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地域ごとの需給バランスにより、価格差が今後さらに拡大する可能性がある。特に遠隔地やアクセスが悪い地域では、価格上昇が続く可能性が高い。
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